中国時間(UTC+8)3月14日午後、2026年F1第2戦中国GPの予選が上海インターナショナル・サーキットで行われ、キミ・アントネッリ(メルセデス)が1分32秒064を記録。19歳6カ月17日でF1史上最年少のポールシッターとなった。
大きな期待を背負うこのイタリア人若手ドライバーは、セバスチャン・ベッテルが2008年イタリアGPで樹立した21歳2カ月10日の記録を更新し、新時代の主役たる実力を世界に示した。

これでメルセデスはフロントロウを独占したが、両ガレージの状況は対照的だった。ジョージ・ラッセルはQ2で「マシンがおかしい」と訴え、Q3前にフロントウイングを交換したものの、コースに出た直後に停止してしまった。
ラッセルはギアが1速に固定されたマシンで、ゆっくりとピットへ戻った。メカニックたちが全力で修復に取り組んだ末、ラッセルは最後のアタックにぎりぎりで間に合い、アントネッリから0.222秒差の2番手タイムを記録。執念の復活劇を演じた。
2列目にはフェラーリ勢が並び、ルイス・ハミルトンが3番手、Q1最速のシャルル・ルクレールが4番手となった。3列目はマクラーレンの2台で、オスカー・ピアストリが現世界王者ランド・ノリスを2戦連続で上回った。
スプリントで無得点の屈辱を味わったレッドブルは、セッション前にセットアップを大幅に変更した。しかし、この賭けも状況の劇的な好転にはつながらなかった。オンボード映像には、挙動の安定しないマシンと格闘するマックス・フェルスタッペンの姿が映し出されていた。
結果はフェルスタッペンが8番手、アイザック・ハジャーが9番手。7番手のピエール・ガスリー(アルピーヌ)に及ばず、後方には10番手のオリバー・ベアマン(ハース)も迫り、かつての王者は珍しく苦しい姿を見せた。
Q3進出をめぐる争いは、今季最もし烈と言えるものだった。10番手で通過したハジャーの後ろで、ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)は0.002秒差、フランコ・コラピント(アルピーヌ)は0.005秒差で、ともにQ2敗退となった。
セッション終盤には、ガブリエル・ボルトレト(アウディ)が最終コーナーでコースアウトし、ダブルイエローフラッグが提示された。レーシングブルズ勢を含む複数のマシンが、フライングラップの中断を余儀なくされた。
17番手と18番手はウィリアムズの2台、カルロス・サインツとアレクサンダー・アルボンだった。アルボンは無線で「本当に最悪だ!」と怒りをあらわにした。
アストンマーティン勢はフェルナンド・アロンソが19番手。ランス・ストロールはチームメイトから0.792秒遅れ、バルテリ・ボッタス(キャデラック)の後ろの21番手に沈んだ。ウィリアムズとの差は0.4秒以上だった。
セルジオ・ペレス(キャデラック)は最下位だった。F1公式サイトのチームコメント記事によると、金曜のフリー走行1回目で燃料システムに問題が発生し、修復が間に合わずスプリント予選を欠場した。土曜の予選については、コースインが遅れて走行機会を1回失い、エネルギー展開の問題でも大きくタイムを失ったとペレスは説明している。
決勝は中国時間(UTC+8)3月15日午後、同サーキットで開催する日程が組まれていた。
| 順位 | 車番 | ドライバー | チーム | Q1タイム | Q2タイム | Q3タイム | 周回数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 12 | キミ・アントネッリ | メルセデス | 1:33.305 | 1:32.443 | 1:32.064 | 15 |
| 2 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 1:33.262 | 1:32.523 | 1:32.286 | 13 |
| 3 | 44 | ルイス・ハミルトン | フェラーリ | 1:33.522 | 1:32.567 | 1:32.415 | 19 |
| 4 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1:33.175 | 1:32.486 | 1:32.428 | 20 |
| 5 | 81 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン | 1:33.590 | 1:33.130 | 1:32.550 | 20 |
| 6 | 1 | ランド・ノリス | マクラーレン | 1:33.535 | 1:32.910 | 1:32.608 | 20 |
| 7 | 10 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ | 1:33.788 | 1:33.003 | 1:32.873 | 21 |
| 8 | 3 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 1:33.417 | 1:33.098 | 1:33.002 | 20 |
| 9 | 6 | アイザック・ハジャー | レッドブル | 1:33.632 | 1:33.352 | 1:33.121 | 20 |
| 10 | 87 | オリバー・ベアマン | ハース | 1:33.687 | 1:33.197 | 1:33.292 | 19 |
| 11 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | アウディ | 1:34.116 | 1:33.354 | — | 12 |
| 12 | 43 | フランコ・コラピント | アルピーヌ | 1:33.634 | 1:33.357 | — | 15 |
| 13 | 31 | エステバン・オコン | ハース | 1:33.974 | 1:33.538 | — | 14 |
| 14 | 30 | リアム・ローソン | レーシングブルズ | 1:34.139 | 1:33.765 | — | 15 |
| 15 | 41 | アービッド・リンドブラッド | レーシングブルズ | 1:33.906 | 1:33.784 | — | 15 |
| 16 | 5 | ガブリエル・ボルトレト | アウディ | 1:33.549 | 1:33.965 | — | 14 |
| 17 | 55 | カルロス・サインツ | ウィリアムズ | 1:34.317 | — | — | 10 |
| 18 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | 1:34.772 | — | — | 10 |
| 19 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン | 1:35.203 | — | — | 9 |
| 20 | 77 | バルテリ・ボッタス | キャデラック | 1:35.436 | — | — | 9 |
| 21 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 1:35.995 | — | — | 9 |
| 22 | 11 | セルジオ・ペレス | キャデラック | 1:36.906 | — | — | 6 |