2026年11月1日のメキシコGPでマクラーレンのレーシングスーツを着るオスカー・ピアストリ

2026年F1メキシコGP決勝後、オスカー・ピアストリはアービッド・リンドブラッドとの接触で10秒加算ペナルティーを受け、7位から15位に下がった。Formula1.comは、これに伴いガブリエル・ボルトレトが10位となり、入賞したことを確認している。

追い上げから接触へ

裁定はスチュワードの文書79に記され、発行はメキシコ現地時間11月1日17時56分、北京時間11月2日7時56分。決勝終了後に出された新たな判断であり、ピアストリがチェッカーを受けた時点の結果を変えるものとなった。

F1公式の決勝後記事によれば、ピアストリは12番グリッドからスタートし、序盤にトップ10入り。ピットストップを経て7番手に進んだ。しかしセーフティカー解除後のリスタートでリンドブラッドに抜かれ、すぐに順位を取り戻そうとした。

ピアストリはターン1のアウト側から仕掛け、その後ターン2入口で接触した。F1の記事は、彼のフロントタイヤが相手の左リヤに触れ、レーシングブルズがバリアに衝突したと伝えている。裁定に記された発生時刻は現地16時04分で、対象は81号車と41号車だった。

スチュワードが接触を回避可能とした理由

スチュワードは両ドライバーとチーム代表から事情を聴き、位置情報、映像、車載映像を確認した。ピアストリはターン1への進入で完全に並んだ状態には一度もならず、そのコーナーの優先権を主張できなかったと判断している。

2026年10月31日のメキシコGP予選後、81番の帽子を着用するオスカー・ピアストリ

リンドブラッドの防御については、ブレーキを緩めて順位を守ったが、ピアストリをコース外へ押し出してはいないとした。アウト側に走行スペースも残しており、裁定は、その位置関係では彼にスペースを残す義務はなかったとも説明している。

さらにピアストリはターン1通過後にもっと左へ動けば、ターン2手前でコース外に出ることになったとしても、接触を避けられたと結論づけた。違反は国際モータースポーツ競技規則付則L第4章第2条d項。処分は決勝後の10秒加算となった。

ピアストリの無得点は今季4戦目で、オーストラリア、ハンガリー、アゼルバイジャンに続くものとなった。7番目にチェッカーを受けても、7位に与えられる6ポイントを最終的に獲得したことにはならない。

メキシコGPの加算後の関連順位とポイント
ドライバー 車番 加算前順位 加算後順位 加算後ポイント
フランコ・コラピント 43 8 7 6
リアム・ローソン 30 9 8 4
ピエール・ガスリー 10 10 9 2
ガブリエル・ボルトレト 5 11 10 1
アイザック・ハジャー 6 12 11 0
平川亮 50 13 12 0
アレクサンダー・アルボン 23 14 13 0
カルロス・サインツ 55 15 14 0
オスカー・ピアストリ 81 7 15 0

INKA SPORTS 分析と総括:10秒が8つの順位に相当した理由

10秒加算によって下がる順位の数は一定ではない。ピアストリの元のトップ差19.475秒に10秒を加えると29.475秒となり、カルロス・サインツの28.638秒とニコ・ヒュルケンベルグの29.977秒の間に入る。この比較により15位への後退が説明できる。

今回の裁定は、アウト側から追い抜きを試みることと、接触を避ける責任を分けている。外側にとどまるだけで優先権が生じるわけではなく、回避する経路があったという判断だ。一方、順位の変動は加算後の所要時間で決まる。フランコ・コラピントからサインツまでが繰り上がり、入賞圏の境目ではボルトレトが恩恵を受けた。前表は元の順位と10秒加算に基づく変化を示している。