2026年F1メキシコGP決勝後、オスカー・ピアストリはアービッド・リンドブラッドとの接触で10秒加算ペナルティーを受け、7位から15位に下がった。Formula1.comは、これに伴いガブリエル・ボルトレトが10位となり、入賞したことを確認している。
追い上げから接触へ
裁定はスチュワードの文書79に記され、発行はメキシコ現地時間11月1日17時56分、北京時間11月2日7時56分。決勝終了後に出された新たな判断であり、ピアストリがチェッカーを受けた時点の結果を変えるものとなった。
F1公式の決勝後記事によれば、ピアストリは12番グリッドからスタートし、序盤にトップ10入り。ピットストップを経て7番手に進んだ。しかしセーフティカー解除後のリスタートでリンドブラッドに抜かれ、すぐに順位を取り戻そうとした。
ピアストリはターン1のアウト側から仕掛け、その後ターン2入口で接触した。F1の記事は、彼のフロントタイヤが相手の左リヤに触れ、レーシングブルズがバリアに衝突したと伝えている。裁定に記された発生時刻は現地16時04分で、対象は81号車と41号車だった。
スチュワードが接触を回避可能とした理由
スチュワードは両ドライバーとチーム代表から事情を聴き、位置情報、映像、車載映像を確認した。ピアストリはターン1への進入で完全に並んだ状態には一度もならず、そのコーナーの優先権を主張できなかったと判断している。

リンドブラッドの防御については、ブレーキを緩めて順位を守ったが、ピアストリをコース外へ押し出してはいないとした。アウト側に走行スペースも残しており、裁定は、その位置関係では彼にスペースを残す義務はなかったとも説明している。
さらにピアストリはターン1通過後にもっと左へ動けば、ターン2手前でコース外に出ることになったとしても、接触を避けられたと結論づけた。違反は国際モータースポーツ競技規則付則L第4章第2条d項。処分は決勝後の10秒加算となった。
ピアストリの無得点は今季4戦目で、オーストラリア、ハンガリー、アゼルバイジャンに続くものとなった。7番目にチェッカーを受けても、7位に与えられる6ポイントを最終的に獲得したことにはならない。
| ドライバー | 車番 | 加算前順位 | 加算後順位 | 加算後ポイント |
|---|---|---|---|---|
| フランコ・コラピント | 43 | 8 | 7 | 6 |
| リアム・ローソン | 30 | 9 | 8 | 4 |
| ピエール・ガスリー | 10 | 10 | 9 | 2 |
| ガブリエル・ボルトレト | 5 | 11 | 10 | 1 |
| アイザック・ハジャー | 6 | 12 | 11 | 0 |
| 平川亮 | 50 | 13 | 12 | 0 |
| アレクサンダー・アルボン | 23 | 14 | 13 | 0 |
| カルロス・サインツ | 55 | 15 | 14 | 0 |
| オスカー・ピアストリ | 81 | 7 | 15 | 0 |
INKA SPORTS 分析と総括:10秒が8つの順位に相当した理由
10秒加算によって下がる順位の数は一定ではない。ピアストリの元のトップ差19.475秒に10秒を加えると29.475秒となり、カルロス・サインツの28.638秒とニコ・ヒュルケンベルグの29.977秒の間に入る。この比較により15位への後退が説明できる。
今回の裁定は、アウト側から追い抜きを試みることと、接触を避ける責任を分けている。外側にとどまるだけで優先権が生じるわけではなく、回避する経路があったという判断だ。一方、順位の変動は加算後の所要時間で決まる。フランコ・コラピントからサインツまでが繰り上がり、入賞圏の境目ではボルトレトが恩恵を受けた。前表は元の順位と10秒加算に基づく変化を示している。