ルイス・ハミルトンがフェラーリ移籍後初のグランプリ・ポールを獲得し、シャルル・ルクレールが3番手につけると、フレデリック・バスールの視線はメキシコGP決勝の序盤へ移った。Formula1.comが11月1日に掲載したインタビューで、チーム代表はハミルトンの予選を評価し、1コーナーを先頭で通過してクリーンエアを得る重要性を強調した。
FIAの最終予選結果では、ハミルトンの1分16秒514に対してジョージ・ラッセルが0.009秒差、ルクレールはチームメートから0.119秒差だった。FIAの最終スターティンググリッドでは、ハミルトンが1番、ルクレールが3番グリッドに確定した。バスールによればチームにとっても2026年初のポールであり、今季は決勝より予選に苦労してきたという。
最後の数コーナーをスタート位置につなげる
バスールは決定的なラップをタイヤ管理と結びつけた。速さを保ちながら最後の数コーナーまでタイヤの状態を残し、12コーナーより前に使い切らないことが重要だったという。
ルクレールについては、Q3最初のアタックは非常に良かったが、最後はさらに攻めて一つか二つミスがあったと評価した。それでも最終セクターは速く、グリッド左側の3番手は悪い結果ではないと受け止めていた。
ルクレール自身の説明はより率直だった。別のFormula1.comのインタビューで、必要なときに十分なラップをまとめられなかったと認めた。特に最後のQ3アタック前は比較的クリアなアウトラップを得ながら、より良い計時周につなげられず、自分に腹を立てていると語った。

一方で、メキシコがフェラーリに合う理由も説明した。コーナーでは強いが、直線ではパワー不足と、おそらく大きめのドラッグが不利になる。高地ではその直線上の代償が小さくなると考えているという。
決勝についてバスールはペースを好感しつつ、1コーナーで前に出て、前走車の影響を受けにくい空気の流れを確保することを優先した。ルクレールも競争力を感じているが、FP2での経験からオーバーテイクモードの効果は限られ、3コーナー以降に抜くのは難しいと懸念していた。
INKA SPORTS 分析:好グリッドの価値は序盤で確保できるか
これが1、3番手の具体的な価値になる。フェラーリはスタート直後から先頭争いに加われる一方、1コーナーまでの長い加速区間では後続車がスリップストリームを使える。バスールが最初のコーナーを重視するのは、予選で得た順序を序盤の攻防で守って初めて、望むレース条件につなげられるためだ。
ただし楽観には限界もある。ハミルトンは予選後、金曜のエンジントラブルでロングランを失ったと説明した。チーム全体の速さに対するバスールの評価と、ハミルトン個人に重い燃料でのサンプルがないことは両立する。一方は競争力の判断であり、もう一方は決勝準備に残る具体的な不足だからだ。
まとめ
今回の予選でフェラーリは今季初ポールを手にし、2台を好位置から発進させる機会を得た。次の焦点は1コーナーまでにその価値を確保できるか、そしてロングラン不足にハミルトンがどう対応するかになる。タイヤ管理で1周をまとめた後は、序盤の攻防と継続した速さが必要となる。