フェラーリは2026年F1メキシコGPを1番、3番グリッドからスタートしたが、ルイス・ハミルトンの結果はマックス・フェルスタッペンから0.799秒差の2位だった。決勝後、ハミルトンはチーム内で「真剣な話し合い」が必要だと訴え、フェルスタッペンはフェラーリ同士の争いを好機として生かしたと説明した。
ハミルトンが疑問視した初周後の対応
F1i掲載の決勝後コメントで、ハミルトンはフェラーリに勝てる速さがあった一方、初周のシャルル・ルクレールとの争いが勝機を損なったと述べた。問題を内部で話し合うとしたうえで、真剣な協議が必要だと明言している。これは敗因に関するハミルトン自身の見解だ。
発端は、初周に並走したフェラーリ2台がともにコースを外れたことだった。ルクレールは芝生を横切って前へ出たが、復帰したハミルトンは勢いを失い、フェルスタッペンに抜かれた。ルクレールには後にコース外走行で利益を得たとして5秒加算が科されたが、その場で順位を返したわけではなかった。
F1iが伝えた無線で、ハミルトンはチームメートに順位を返すよう求め、先頭はクリーンエアを得る一方、後続は管理を強いられると不満を示した。決勝後には、コース外に出た後の順位返還をドライバーズブリーフィングで議論したことにも言及。フェラーリがその時点で順位を調整すべきだったかが、求める話し合いの一つの焦点となる。
フェルスタッペンが生かした二つの局面
5番グリッド発進のフェルスタッペンは、スタートで前進した後、フェラーリ2台のコース外走行に乗じて2番手になった。F1公式の決勝後インタビューでは、フェラーリが互いに争って自ら状況を難しくしたと述べ、自分は常に好機を探していたと説明した。

もう一つの好機はピットストップだった。レッドブルはルクレールと同じ27周目にフェルスタッペンを呼び戻し、フェラーリが5秒の処分を消化する間に前へ出した。フェルスタッペンは、チームが適切な戦略を用意したと評価している。
ただし、このピットストップがまず変えたのはフェルスタッペンとルクレールの前後関係だ。翌周にハミルトンがピットへ入ると、まだピットインしていないキミ・アントネッリが首位を引き継いだ。フェルスタッペンが総合首位に立ったのは、アントネッリが43周目にピットストップを行った後であり、27周目のピットでの逆転と同一ではない。
終盤のリスタートを経ても争いは続いた。フェルスタッペンはフェラーリの速さを認め、ハミルトンが迫るためミスは許されなかったと語った。最終的な0.799秒差は終点まで続いた圧力を示し、彼が勝利を「素晴らしい」と表現した理由にもつながる。
INKA SPORTS 分析と総括:速さ、処分、チーム内の判断
両者の説明は異なる問題を扱っている。ハミルトンが問うのはチーム内対決とその後始末の管理であり、フェルスタッペンが説明するのはスタート、相手の失速、処分の時間をどう有利に使ったかだ。スチュワードの処分と、チームが順位入れ替えを指示する判断は別の対応となる。
フェラーリが検証すべき点は絶対的な速さだけでなく、初周の対決後に連鎖的な損失をどう抑えるかにも及ぶ。フェルスタッペンの勝利は、相手の争いを自らの発進、ピットストップの時期、終盤の防御と組み合わせて初めて結果に変えられることを示した。ただし、この経過だけで、別のチーム判断ならフェラーリが確実に勝てたと断定することはできない。