現地時間11月1日、日本時間11月2日に行われた2026年F1第19戦メキシコGPで、キミ・アントネッリが3位に入り、今季のドライバーズ王座を獲得した。20歳のイタリア人ドライバーはF1史上最年少の世界王者となり、参戦わずか2年目で頂点に立った。
赤旗とセーフティカーを経て、フェルスタッペンが勝利を守る
フェルスタッペンは5番グリッドから71周を2時間20分28秒772で走り切り、今季3勝目を挙げた。フェラーリのハミルトンは0.799秒差の2位、アントネッリは4.006秒差の3位。複数回の王座獲得経験を持つ2人とともに表彰台に上がった。
ポールポジションから出たハミルトンが先頭で1コーナーのブレーキング区間に入ったが、3番グリッドのルクレールがすぐに外側から攻めた。フェラーリの2台は序盤のコーナーを並走し、ハミルトンがわずかに前を保った。
続くコーナーでもハミルトンが守り、ルクレールは再び外側から並びかけた。2台ともコースを外れ、接触は寸前で回避。ルクレールは芝生を横切って先頭に立った一方、コースに戻ったハミルトンはコーナー出口で勢いを失い、フェルスタッペンに抜かれた。この同士討ち寸前の争いで、ルクレールが首位、5番手スタートのフェルスタッペンが2位、ハミルトンが3位となった。
7周目にはストロールが6コーナーで止まり、短時間のバーチャルセーフティカーが導入された。アロンソもピットでリタイア。12周目までに、ルクレールは1周目のハミルトンとの争いでコースを外れて利益を得たとして5秒のペナルティを受けた。ラッセルには、1周目にハジャーと接触してスピンさせたことで10秒のペナルティが科された。
27周目、首位のルクレールと2位のフェルスタッペンが同じ周にピットインした。ルクレールが5秒のペナルティを消化する間に、フェルスタッペンがピットで前に出た。ハミルトンが翌周にタイヤを交換すると、未交換のアントネッリが首位を引き継いだ。フェルスタッペンは、すでにピットストップを終えたドライバーの中で最上位を走った。
アントネッリは最初のスティントを43周目まで延ばし、タイヤ交換後は4位に復帰。これでフェルスタッペンが首位に立った。その直後、ボッタスが1コーナーで激しくクラッシュし、まずセーフティカーが導入された。バリアの損傷により、46周目から赤旗でレースが中断された。
47周目のスタンディングスタートでは、フェルスタッペン、ルクレール、ハミルトン、アントネッリが先頭4台に並んだ。ハミルトンは発進でチームメイトを抜き、1コーナーの外側からフェルスタッペンに挑んだ。軽い接触はあったものの、フェルスタッペンが首位を守り、ハミルトンが2位に続いた。

アントネッリは3位で王座を確定
アントネッリは4番グリッドから出走した。FIAの最終グリッドでは、1グリッド降格処分を受けたフェルスタッペンが5番手となり、予選5番手のアントネッリが4番手に繰り上がった。決勝では48周目にルクレールを抜いて3位となり、最終的に3位でフィニッシュした。チームメイトのジョージ・ラッセルは6位だった。
終盤にはアービッド・リンドブラッドがオスカー・ピアストリとの接触後、2コーナーでリタイアし、セーフティカーが導入された。残り8周で解除された後もフェルスタッペンはハミルトンの追撃を抑え、トップでフィニッシュした。スチュワードは2コーナーでの接触について両ドライバーを召喚しており、裁定はまだ発表されていない。
ルクレールは終盤のランド・ノリスの追撃を抑えて4位、ノリスが5位。7位から10位にはピアストリ、フランコ・コラピント、ピットレーンスタートのリアム・ローソン、ピエール・ガスリーが入った。エステバン・オコンの代役として急きょ出走した平川亮は、F1グランプリ初参戦を13位で終えた。
F1公式プロフィールによると、アントネッリの生年月日は2006年8月25日。メキシコでの現地開催日を基準に計算すると、王座獲得時の年齢は20歳68日となる。公式ライブ中継も、今季がF1参戦2年目であることを確認している。ハミルトンの後任としてメルセデスに加入した彼が、自身初のドライバーズタイトルをチームにもたらした。
F1公式ライブ中継に掲載されたレース後のインタビューで、アントネッリは「やったよ! メルセデスと家族がいなければ、今の僕はいない。言葉が出ないし、今起きたことを理解しようとしている」と語った。また、この週末は普段より緊張していたと認め、目標を達成できて本当にうれしいと話した。
アントネッリは、フェルスタッペンとハミルトンと表彰台を分かち合えたことを素晴らしいと表現し、今後も戦うことを楽しみにしていると述べた。ハミルトンは彼とメルセデスを祝福し、史上最年少王者という成果を称賛。フェルスタッペンもシーズン全体の活躍を評価し、彼を誇りに思うと語った。
決勝結果
| 順位 | 車番 | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム/状況 | ポイント |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 3 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 71 | 2:20:28.772 | 25 |
| 2 | 44 | ルイス・ハミルトン | フェラーリ | 71 | +0.799秒 | 18 |
| 3 | 12 | キミ・アントネッリ | メルセデス | 71 | +4.006秒 | 15 |
| 4 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 71 | +10.707秒 | 12 |
| 5 | 1 | ランド・ノリス | マクラーレン | 71 | +11.778秒 | 10 |
| 6 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 71 | +12.263秒 | 8 |
| 7 | 81 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン | 71 | +19.475秒 | 6 |
| 8 | 43 | フランコ・コラピント | アルピーヌ | 71 | +20.204秒 | 4 |
| 9 | 30 | リアム・ローソン | レーシングブルズ | 71 | +20.899秒 | 2 |
| 10 | 10 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ | 71 | +21.483秒 | 1 |
| 11 | 5 | ガブリエル・ボルトレト | アウディ | 71 | +22.041秒 | 0 |
| 12 | 6 | アイザック・ハジャー | レッドブル | 71 | +22.503秒 | 0 |
| 13 | 50 | 平川亮 | ハース | 71 | +25.373秒 | 0 |
| 14 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | 71 | +27.562秒 | 0 |
| 15 | 55 | カルロス・サインツ | ウィリアムズ | 71 | +28.638秒 | 0 |
| 16 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | アウディ | 71 | +29.977秒 | 0 |
| 17 | 11 | セルジオ・ペレス | キャデラック | 71 | +30.695秒 | 0 |
| NC | 41 | アービッド・リンドブラッド | レーシングブルズ | 58 | リタイア | 0 |
| NC | 87 | オリバー・ベアマン | ハース | 47 | リタイア | 0 |
| NC | 77 | バルテリ・ボッタス | キャデラック | 42 | リタイア | 0 |
| NC | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 5 | リタイア | 0 |
| NC | 14 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン | 5 | リタイア | 0 |
INKA SPORTS 分析と総括:なぜ3位で王座を確定できたのか?
F1はレース前、アントネッリが9位以上でフィニッシュすれば、他のドライバーの結果に関係なく王座が確定すると説明していた。3位でフィニッシュしたアントネッリは、自らの順位でその条件を満たした。
このレースでは2つの異なる結果が生まれた。フェルスタッペンはメキシコGPを制し、アントネッリはシーズンを通じた積み重ねをドライバーズタイトルにつなげた。20歳、F1参戦2年目での戴冠によって、この3位フィニッシュは1レースの結果を超える意味を持つことになった。