2026年10月31日のメキシコGPでハースの50号車を走らせる平川亮。元の掲載情報は練習のセッションを特定していない

ハースはメキシコシティ現地時間10月31日、2026年メキシコGPの週末残りのセッションで、エステバン・オコンに代えてリザーブドライバーの平川亮を起用すると発表した。対象は土曜のFP3と予選、そして日曜の71周の決勝。平川はオリバー・ベアマンと組み、オコンはこれらの残りのセッションには出場しない。

オコンが金曜FP2を走行した後、土曜に交代を発表

Formula1.comが掲載したハースの声明は交代理由を説明せず、現時点でこれ以上の声明は出さないとしている。確認できるのは今回の大会のドライバー変更であり、オコンの長期的なシートや契約上の立場の変更を発表したものではない。

通常のFP1交代枠とも異なる。32歳の平川は10月30日金曜のFP1でVF-26を走らせ、今季3回目のフリー走行出場で15番手だった。その後のFP2ではオコンがマシンに戻っている。ハースが平川の担当を週末残りへ拡大すると発表したのは、土曜朝のことだった。

平川はFormula1.comのインタビューで、急な起用には大きく驚いた一方、常に準備をしておくのがリザーブの役割だと語った。参戦機会を「夢がかなった」と表現し、約12時間があっという間に過ぎ、多くの準備が必要だったがチームが大きく助けてくれたと説明している。

2026年10月31日のメキシコGP予選中、ハースのガレージでイヤーピースを装着する平川亮

平川の初予選、正式結果は18番手

その後、平川は50号車で自身初のF1予選に臨み、Q1で1分18秒958を記録した。ハースの当日の振り返りは、計時終了時点の19番手と記載している。後にローソンが予選失格となったため、FIAの最終予選結果の文書59では平川は18番手となり、暫定グリッドの文書60も18番手としている。

予選の第2段階に進めなかったことについて、平川は最後のアタック周でトラフィックに遭ったと説明した。チームの予選報告で小松礼雄代表も、FP3で明確に進歩し、Q1でも落ち着いて走ったが、高速コーナーで交通に阻まれたと述べている。小松代表はQ2進出に近かったと評価したものの、交通がなければ必ず進めたとは断定していない。

INKA SPORTS 分析:急な代役起用で何が変わるのか

今回の交代で変わるのは、単に走行機会の回数ではなく、平川が担う仕事の範囲だ。2024年以降、マクラーレン、アルピーヌ、ハースで計9回のFP1を走っており、F1の週末は未知の場ではない。それでも最終練習からすぐにノックアウト方式の予選へ進み、初めての71周のグランプリに備える仕事は、当初のFP1担当を超える。準備時間が短かったという本人の言葉と、急な起用や交通についてのチームの説明が、この代役出場の難しさを具体的に示している。

チーム声明の日付が示す起用範囲はメキシコGPに限られる。Formula1.comの平川インタビューも、次戦ブラジルのハースの起用は未確定と伝えている。すでに実施された今回の交代と、今後のシートの判断は、別々に確認する必要がある。

まとめ

ハースはメキシコGPの残りを平川に託し、オコンの今大会での出走は予定より早く終わることになった。平川には同じサーキットでの練習走行と初予選の経験があるが、決勝への準備は続く。今回の発表では、交代の理由と、その後の大会の起用についての答えは示されていない。