2026年F1第19戦メキシコGP予選は、ルイス・ハミルトンがジョージ・ラッセルを0.009秒上回り、シャルル・ルクレールが3位となった。順位に加え、FIAの予選後記者会見は共通の課題を示した。計測ラップ開始前に、タイヤを適切な作動領域へ入れることだ。全順位は公開済みの戦報に掲載している。
3人が語った共通のタイヤ課題
ハミルトンは、タイヤが有効に働く領域は狭く、温度が上がりすぎると性能を失うと説明した。最後のアウトラップでは温度を保ち、1、2、3コーナーを抜けた後はスムーズに走れたという。
さらに、前輪が機能し始める頃には後輪が落ち始めるなど、前後の状態がそろわない難しさも挙げた。前車との間隔を作るために減速すると温度を失う。そのため準備とは、前後輪の状態、アウトラップのペース、アタック開始のタイミングを調整する作業であり、単に高温にすればよいわけではない。
ラッセルは、気温の低下、雲の出現、日差しの変化がメルセデスに有利に働いたと話した。最後のアタック前に積極的なアウトラップを行い、グリップへの自信が増したという。一方、そのQ3の1周がなぜ特に良かったのか、完全な答えはまだ持っていないとも認めた。
ルクレールもタイヤ準備を重要な要素に挙げた。Q3の2回目は比較的クリーンなアウトラップを取れたが、車の感触が以前と異なり、必要な場面で十分なラップを完成できなかったという。フェラーリ勢の差は0.119秒だった。

一方、オスカー・ピアストリはF1公式サイトに、Q2で投入した新品タイヤにグリップがなく、車のバランスも急に変わり、原因は分からないと話した。本人は13位、同僚ランド・ノリスはQ2最速だった。
INKA SPORTS 分析:0.009秒差は余分な燃料で説明できるか
ラッセルは会見で、より具体的な悔しさも示した。追加の準備ラップを行う当初の計画に合わせて1周分の燃料を積んだが、実際にはその周回を使わなかったという。その重量による影響はポールとの差より大きかった可能性があると考えている。これは本人の振り返りであり、燃料が1周分少なければ必ずポールだったと測定で示された結果ではない。
0.009秒という差は、小さな要素を検討する意味を大きくする。しかし、それだけで勝敗を決めた変数は特定できない。上位3人は準備の重要性を共有しつつ、アウトラップ、感触、変化の説明は同一ではなかった。燃料の仮定やピアストリのバランス変化を数値化するには追加データが必要で、最終的な差は検証の代わりにならない。
決勝には別の不確定要素もある。ハミルトンは金曜日の停止でロングランを失い、重い燃料での挙動や必要な設定がまだ分からないと話した。ラッセルとルクレールは序盤の争いが重要で、その後の追い抜きは難しいと予想する。
まとめ
今回の予選はタイヤ準備という共通の難しさを示し、燃料重量やマクラーレン2台の状態差には疑問を残した。ハミルトンは最も有効な1周を完成させた。ロングランのサンプルが乏しい中での重燃料時の走りと、スタートや追い抜きに関する予想が実際にどうなるかが次の焦点だ。ポールの速さと決勝で持続できる競争力は分けて評価する必要がある。