2026年11月1日のメキシコGPでアルピーヌ43号車を走らせるフランコ・コラピント

2026年F1メキシコGP決勝後、アルピーヌの2人は黄旗区間で十分に減速しなかったとして処分を受け、入賞を失った。フランコ・コラピントは10秒加算で15位、ピエール・ガスリーはストップ・アンド・ゴーが30秒加算に換算され17位。アイザック・ハジャーと平川亮が9位、10位となり、平川はF1デビュー戦で1ポイントを獲得した。

単独黄旗とダブルイエローを別々に裁定

FIA文書84はガスリー、85はコラピントを対象とし、事象の時刻はいずれもメキシコ現地11月1日16時04分。ただし、適用された黄旗の要件は異なる。現地19時50分発行の最終結果、文書86は両者の処分とオスカー・ピアストリの10秒加算を反映している。

コラピントの違反は単独の黄旗が出た区間で起きた。ドライバーとチームは、減速し進路変更に備えていたことを示すとしてテレメトリーと写真を提出した。しかしスチュワードはテレメトリーと車載映像を詳しく調べても十分な減速を確認できず、43号車に決勝後10秒加算、ドライバーにペナルティーポイント1点を科した。

同じ裁定は、その前のダブルイエロー区間を分けて扱っている。コラピントが対応に十分な警告を受けたかには相応の疑いが残るとして、その区間では違反を認定しなかった。両方の区間をまとめて違反としたのではなく、確認された単独黄旗区間の行為が処分の根拠となった。

ガスリーはダブルイエロー区間での減速不足と判断された。本人とチームは大きく速度を落としたと主張したが、自車と同区間を通った他車のテレメトリーを検討した結果、記録された小幅な減速では要件を満たさないとされた。10号車への決勝後ストップ・アンド・ゴーは、最終結果で30秒加算に換算され、ドライバーにはペナルティーポイント2点が加わった。

2026年11月1日のメキシコGPでPG10のヘルメットとアルピーヌのスーツを着用するピエール・ガスリー

最終順位と入賞圏の変化

加算により2台の所要時間は変わった。コラピントの元のトップ差20.204秒は30.204秒に、ガスリーの21.483秒は51.483秒になった。最終順位はそれぞれ15位と17位で、アルピーヌは狙っていたダブル入賞を失った。

入賞圏の最後の4人はリアム・ローソンが7位、ガブリエル・ボルトレトが8位、ハジャーが9位、平川が10位で、ポイントは順に6、4、2、1点となった。週末途中にエステバン・オコンの代役に起用された平川は、初めてのF1決勝を入賞で終えた。

同じ最終結果でピアストリは13位だが、接触に対する10秒加算は残っている。自身の処分だけを反映した段階では15位となり、その後アルピーヌの加算で関係する車両の順序が変わった。13位になったことは、接触の処分が取り消されたことを意味しない。

処分の関係者と入賞圏の変化
最終順位 車番 ドライバー トップ差(秒) ポイント
7 30 リアム・ローソン 20.899 6
8 5 ガブリエル・ボルトレト 22.041 4
9 6 アイザック・ハジャー 22.503 2
10 50 平川亮 25.373 1
13 81 オスカー・ピアストリ 29.475 0
15 43 フランコ・コラピント 30.204 0
17 10 ピエール・ガスリー 51.483 0

INKA SPORTS 分析と総括:十分な減速と加算後の時間

黄旗の裁定が問うたのは、単に速度低下があったかではなく、対象区間で十分に減速したかだった。コラピントのダブルイエローでの警告に関する疑いと、単独黄旗の違反認定は区別され、ガスリーのダブルイエローへの不十分な対応には重い処分が科された。それぞれの区間と証拠が判断の基礎にある。

また、加算後の順位は関係する全車の所要時間で決まるため、一定秒数の処分を固定の降順位数に置き換えることはできない。アルピーヌの入賞喪失は平川のデビュー戦とハジャーのレースに実際のポイントをもたらしたが、ピアストリは依然として入賞圏外となった。