2026年WRCラリー・スウェーデンの木曜夜、トヨタのマシンでウーメオ・ステージを走るソルベルグ

ラリー・スウェーデンで木曜夜に最初の正式なスペシャルステージが終了し、地元ドライバーのオリバー・ソルベルグとコ・ドライバーのエリオット・エドモンドソンがSS1終了時の総合首位に立った。トヨタが発表した当日の順位によると、2人は10.23kmのウーメオ・ステージを5分53.1秒で走破し、エルフィン・エバンスを3.8秒リード。勝田貴元とサミ・パヤリが3位、4位に続いた。これは年間で唯一、全面的に雪と氷の路面で争われる一戦の正式な幕開けであり、競技前のテストの順位ではない。この日は1ステージのみで、数秒の差だけでは、その後3日間の争いの全体像は分からない。

日中、各クルーはまずウーメオ川沿いの3.44kmでシェイクダウンを行った。1回目の走行ではパヤリが最速となり、2回目は勝田貴元、3回目はエバンスがそれぞれの走行回でトップタイムを記録した。他のドライバーが走行を重ねるにつれ、テストの順位は変動し続けた。シェイクダウンはマシンのセットアップやタイヤ、ドライビングの感触を確認するためのもので、正式な総合成績には加算されない。日中のテストと夜間のSS1を分けて捉えることで、テストで最速だったいずれかのドライバーではなく、ソルベルグがラリー最初の首位に立った理由を理解できる。

トヨタの競技後のレポートによると、この夜間ステージは森林路と、多くの観客が集まった屋外のレッドバーン・アリーナで構成されていた。ソルベルグは、暗闇の中で行われたオープニングステージはテクニカルで、小さなミスを犯しやすかったと述べている。ソルベルグはポイントリーダーとして先頭でスタートし、地元の観客の前で全体最速タイムを記録した。エバンスは3.8秒差で、勝田とエバンスの差はわずか0.6秒。パヤリは勝田からさらに1.2秒遅れた。トヨタが上位4位を占めたとはいえ、各車が同じだけの安全なマージンを築いたわけではない。

エバンスは、ステージのグリップが予想より高く、最初のステージではやや慎重に走りすぎたと振り返った。一方、勝田の感触は別のリスクを示していた。グリップが低下する兆候を感じたうえ、今年は例年より積雪が少なく、スノーバンクも小さいため、道幅が広く見えたという。路面の土台となる氷は残っているが、マシンを安定して支えてくれるスノーバンクが小さくなったことで、高速コーナーで路肩に接触しても、同じような跳ね返りが得られるとは限らない。短いステージで得たこうした情報が、金曜のより長い区間での走り方やタイヤ選択に影響する。

2026年WRCラリー・スウェーデンの木曜夜、トヨタのマシンで雪のステージを走るエバンス

ヒョンデのティエリー・ヌービルはソルベルグから6.7秒差の5位となり、アドリアン・フルモーとエサペッカ・ラッピが6位、7位につけた。Mスポーツ・フォードのジョシュ・マクアリーンとマルティンシュ・セスクスが9位以内に入り、トヨタのカスタマープログラムで参戦するロレンツォ・ベルテッリは10位だった。トップ10の各クルーには、すでに1ステージで数秒から20秒以上の差がついた。ただし、ラリー・スウェーデンは全18ステージ、競技区間の総距離は300kmを超える。夜間ステージの順位はあくまで序盤の手掛かりであり、メーカーの実力を最終的に判断するものではない。

ソルベルグは金曜、先頭で森林区間へ入る。1回目の走行では、先頭車が路面の雪をかき分ける可能性があり、その後、各車種・各クラスのマシンが作るわだちが、2回目の走行時のグリップを変える。ポイントリーダーであることが、かえって雪かきによるタイムロスにつながるかもしれない。トヨタのチーム代表ラトバラは特に、午後の再走時には走行ラインが狭くなる可能性があり、それが日中のペースを維持できるかどうかを左右すると指摘した。スウェーデンのコースは一見、全区間が雪と氷に覆われているが、マシンの一群が通過するたびに路面は変化する。初日の3.8秒のリードでは、戦略上の余裕を確保するには足りない。

金曜は今大会で競技区間の距離が最も長い一日となり、合計124.88kmを走る。Bygdsiljum、Andersvattnet、Bäckの3ステージをそれぞれ2回走行し、昼にはウーメオでサービスを行い、最後に短縮版のウーメオ・スプリントを走る。各クルーは、長い森林ステージでタイヤのスタッドの摩耗を管理すると同時に、タイムを追うなかで柔らかい雪に入り込まないようにする必要がある。以下の表の上位10組は、トヨタが公表した現地時間木曜20時30分時点のSS1のリザルトに基づく。11行目のジョン・アームストロング/シェーン・バーン組は、「Unofficial results」(非公式リザルト)と明記されたRally-baseのSS1・RC1クラスの結果で補っており、順位はRC1クラス11位で、総合11位ではない。シェイクダウンのタイムは含んでいない。

木曜SS1終了時の全Rally1クルーの成績

Rally1順位 ゼッケン Rally1クルー チーム 累計タイム クラス首位との差 集計時点
1 99 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン トヨタ 00:05:53.1 — SS1終了時
2 33 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン トヨタ 00:05:56.9 +3.8秒 SS1終了時
3 18 勝田貴元/アーロン・ジョンストン トヨタ 00:05:57.5 +4.4秒 SS1終了時
4 5 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン トヨタ 00:05:58.7 +5.6秒 SS1終了時
5 11 ティエリー・ヌービル/マーティン・ウィダグ ヒョンデ 00:05:59.8 +6.7秒 SS1終了時
6 16 アドリアン・フルモー/アレクサンドル・コリア ヒョンデ 00:06:01.0 +7.9秒 SS1終了時
7 4 エサペッカ・ラッピ/エンニ・マルコネン ヒョンデ 00:06:02.2 +9.1秒 SS1終了時
8 55 ジョシュ・マクアリーン/オーウェン・トレーシー Mスポーツ・フォード 00:06:08.8 +15.7秒 SS1終了時
9 22 マルティンシュ・セスクス/レナース・フランシス Mスポーツ・フォード 00:06:11.3 +18.2秒 SS1終了時
10 37 ロレンツォ・ベルテッリ/シモーネ・スカットリン トヨタ 00:06:19.2 +26.1秒 SS1終了時
11 95 ジョン・アームストロング/シェーン・バーン Mスポーツ・フォード 00:06:38.2 +45.1秒 SS1終了時