ラリー・スウェーデンは土曜日、計104.42kmの競技区間を終え、エルフィン・エバンスが総合首位に返り咲いた。トヨタが夜に発表した土曜終了時点の順位によると、エバンスとコ・ドライバーのスコット・マーティンの合計タイムは2時間05分14.6秒で、勝田貴元に13.3秒差をつけている。サミ・パヤリが3番手、オリバー・ソルベルグが4番手に浮上し、トヨタのRally1マシン4台がトップ4を占めた。金曜夜には勝田がわずか2.8秒リードしていたが、1日後には追う側と追われる側が逆転した。日曜日にはまだ、優勝とボーナスポイントの行方を決めるステージが残されている。
土曜日は主にウメオ西方にある3本の高速林道を舞台に、午前と午後にそれぞれ1回ずつ走行した。昼のサービスを終えた後も、摩耗を抑える必要があった。エバンスは朝の最初のステージで最速タイムを記録し、勝田から首位を奪い返した。続く2本でもステージ最速タイムとの差をいずれも1秒未満に抑え、午前終了時点でリードを16.1秒に広げた。午後の2巡目、その2本目のステージでも勝利し、リードは一時18秒に達した。こうした安定した好タイムの積み重ねが、再びラリーの主導権を握る土台となった。
勝田は午前中、十分なグリップを得るのに苦しみ、金曜後半の速さを維持できなかった。午後にはドライビングの感触が改善し、徐々に差を縮め、最終的に翌日へ持ち越すビハインドを13.3秒に抑えた。クルーは低温下で、タイヤのスタッドやトレッドの状態にも気を配る必要がある。同じタイヤセットで複数のステージを走る場合、序盤に攻めすぎると、後のステージでグリップを失うおそれがある。勝田の優勝の可能性は消えていない。ロングステージ2回の走行とパワーステージがなお予定されている日曜日には、13.3秒差は数回の大きなミスや、いくつかのステージでの力強い走りによって変わり得る。
パヤリはSS12とSS14の2ステージで勝利し、土曜日を終えた時点で勝田から12.1秒差、総合ではエバンスから25.4秒差につけた。モンテカルロでの予期せぬリタイアを経て、全面が雪と氷に覆われたコースでリズムを取り戻した。総合トップ3はトヨタ勢が占めているものの、チーム内の争いは穏やかな隊列走行ではない。各ドライバーは依然としてステージ最速タイムによってチームメイトにプレッシャーをかけることができ、後続クルーの攻勢は、前を走るクルーにタイヤの温存と順位の維持のどちらを優先するかという判断を迫る。
ソルベルグは金曜日の6番手から土曜日をスタートし、午前最初のステージで早くも2つ順位を上げ、SS11では最速タイムも記録した。土曜終了時点で4番手につけ、パヤリとの差は33秒となった。前日に先頭で雪かき役を担ったことによるタイムロスを、1日で完全に取り戻すことはできなかったが、より有利な路面コンディションがメーカー勢の上位に戻る助けとなった。WRC2のローペ・コルホネンとテーム・スニネンは、土曜終了時点でそれぞれ総合10番手と11番手につけており、クラス首位を争う両者の差はわずか16.6秒。中団から後方でも、それぞれの争いが続いていることを示している。
ヒョンデのラッピが5番手、その後ろにフルモーが続く。トヨタによるトップ4独占は、土曜日終了時点の結果だ。日曜日は逆方向に使用するVästervikのステージを2回走行し、その間に最後のサービスが設けられる。その後、再びウメオのステージをフルに走り、締めくくりのパワーステージとする。逆走ルートとなることで、ドライバーがそれまで慣れていたブレーキングポイントやクレストの感覚は変わり、ステージのボーナスポイントも上位陣にさらなるペースアップを促す。エバンスの13.3秒のリードは優位といえる差ではあるが、安全な完走だけを考えられるほど十分なものではない。
土曜日のステージ終了後の全Rally1クルーの成績
| Rally1順位 | 車番 | Rally1クルー | チーム | 合計タイム | クラス首位との差 | 状況 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 33 | エルフィン・エバンス/スコット・マーティン | トヨタ | 02:05:14.6 | — | SS15終了時点 |
| 2 | 18 | 勝田貴元/アーロン・ジョンストン | トヨタ | 02:05:27.9 | +13.3秒 | SS15終了時点 |
| 3 | 5 | サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン | トヨタ | 02:05:40.0 | +25.4秒 | SS15終了時点 |
| 4 | 99 | オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン | トヨタ | 02:06:13.0 | +58.4秒 | SS15終了時点 |
| 5 | 4 | エサペッカ・ラッピ/エンニ・マルコネン | ヒョンデ | 02:06:24.1 | +1分09.5秒 | SS15終了時点 |
| 6 | 16 | アドリアン・フルモー/アレクサンドル・コリア | ヒョンデ | 02:06:32.3 | +1分17.7秒 | SS15終了時点 |
| 7 | 11 | ティエリー・ヌービル/マーティン・ウィダグ | ヒョンデ | 02:08:24.6 | +3分10.0秒 | SS15終了時点 |
| 8 | 95 | ジョン・アームストロング/シェーン・バーン | Mスポーツ・フォード | 02:08:39.4 | +3分24.8秒 | SS15終了時点 |
| 9 | 55 | ジョシュ・マクアーリン/オーエン・トレーシー | Mスポーツ・フォード | 02:10:03.4 | +4分48.8秒 | SS15終了時点 |
| 10 | 37 | ロレンツォ・ベルテッリ/シモーネ・スカットリン | トヨタ | 02:21:06.3 | +15分51.7秒 | SS15終了時点 |
| 11 | 22 | マルティンス・セスクス/レナーズ・フランシス | Mスポーツ・フォード | 02:55:40.2 | +50分25.6秒 | SS15終了時点 |