WRCは2027年に全15戦を迎える。FIAとWRCは10月8日、世界モータースポーツ評議会が承認したカレンダーを公表した。米国と英国が世界選手権へ復帰し、イタリア戦はローマとラツィオ地方を舞台とするターマック大会に決まった。新シーズンは1月21~24日のモンテカルロで開幕し、11月25~28日のサウジアラビアで終了する。
米国は1988年以来の復帰、英国戦はスコットランドへ
米国ラリーは8月26~29日の予定で、WRCが米国へ戻るのは1988年以来となる。FIAによれば、米国では2026年6月に候補イベントが開催され、世界選手権の競技、安全、運営要件を満たせるかが評価された。今回の承認により、開催を目指す段階から正式なカレンダー掲載へと変わった。
英国で最後にWRCが開催されたのは2019年。2027年の英国戦はラリー・スコットランドが担い、アバディーンを拠点に9月30日~10月3日に行われる。
イタリアはターマックへ、日本は欧州2戦に続く
イタリア戦は7月8~11日に設定され、ローマの都市景観とラツィオ地方のステージを組み合わせ、欧州ラリー選手権の大会からWRCへ昇格する。公式カレンダーの名称はRally Italia Roma Capitale。ファンにとって重要なのは開催地と路面の変更だ。ターマック戦となるため、観戦も競技準備も公表された新会場に沿って計画する必要がある。

クロアチア、カナリア諸島、日本がターマック3連戦を構成し、その後ギリシャで欧州の夏季グラベル戦が始まる。エストニアとフィンランドが連戦となり、米国、スコットランド、パラグアイ、チリへ続く。以下の表は公式の全15戦の日程を保ち、月をまたぐ大会は開始月と終了月をそれぞれ明記した。日付は開催地の暦日であり、中国時間に統一したスタート時刻ではない。
INKA SPORTS 分析:主な3つの変更は何を変えるか
主な3つの変更は、それぞれ違う役割を持つ。米国は選手権を北米へ戻し、スコットランドは英国のファンに再び地元のWRC戦をもたらす。ローマはイタリア戦の競技環境を変える。最後の変更は都市だけの話ではない。グラベルとターマックでは車両準備もドライビングも異なり、チームはそれを踏まえて備える必要がある。
公式の路面分類では15戦のうち、グラベル9戦、ターマック4戦に加え、モンテカルロの混合路面とスウェーデンの雪上が各1戦となる。WRC27技術規則も同年に導入される予定だ。このカレンダーは、次世代マシンが最初のシーズンに対応すべき路面の組み合わせを明確にした。
まとめ
2027年の主な見どころは、米国と英国の復帰、イタリアのローマでのターマック戦への変更、そして新技術規則と全15戦の編成が同時に始まることだ。以下の全リストは観戦計画に役立つ。具体的なステージルートや日ごとの時刻は、各大会の正式文書でさらに明らかになる。
2027年WRC全カレンダー
| ラウンド | 2027年の日付 | 大会 | 路面 | 状態 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 1月21~24日 | モンテカルロ | 混合 | 確定 |
| 2 | 2月18~21日 | スウェーデン | 雪上 | 確定 |
| 3 | 3月18~21日 | サファリ・ケニア | グラベル | 確定 |
| 4 | 4月8~11日 | クロアチア | ターマック | 確定 |
| 5 | 5月6~9日 | カナリア諸島 | ターマック | 確定 |
| 6 | 6月3~6日 | 日本 | ターマック | 確定 |
| 7 | 6月24~27日 | アクロポリス・ギリシャ | グラベル | 確定 |
| 8 | 7月8~11日 | イタリア・ローマ | ターマック | 確定 |
| 9 | 7月22~25日 | エストニア | グラベル | 確定 |
| 10 | 7月29日~8月1日 | フィンランド | グラベル | 確定 |
| 11 | 8月26~29日 | 米国 | グラベル | 確定 |
| 12 | 9月30日~10月3日 | スコットランド | グラベル | 確定 |
| 13 | 10月21~24日 | パラグアイ | グラベル | 確定 |
| 14 | 11月4~7日 | ビオビオ・チリ | グラベル | 確定 |
| 15 | 11月25~28日 | サウジアラビア | グラベル | 確定 |