大雪の後も土曜日のラリー・モンテカルロは続いた。オリバー・ソルベルグは山道で一度コースを外れたが復帰し、59.3秒のリードを持って日曜日の最終日に臨む。トヨタが夜に発表した暫定結果では、コ・ドライバーのエリオット・エドモンドソンと記録した累積タイムは3時間16分34.1秒。エルフィン・エバンスが2位、セバスチャン・オジエが3位につけた。上位3台の順位は変わらなかったが、ギャップ周辺の雪道から雨のモナコへと舞台が移り、ほとんど性質の違う2つの競技を1日で走るような展開になった。

夜間の降雪により、ギャップ周辺の3つの山岳ステージは極めて難しい状況となった。ソルベルグは金曜日に築いた1分08.4秒のリードを持って、この日最初のステージに入った。ここは29.93キロでラリー最長の区間でもある。雪の上で17秒を失い、リードは大きく縮まった。それでも次のステージではエバンスを11.4秒上回り、首位を安定させた。先頭を走る側にとっても、単純に速度を落とせば安全に通過できる環境ではない。出走位置によって雪面の状態が変わり、コーナーごとにグリップを見極め直す必要があった。

昼のサービスを終えたクルーは、再びLa Bréole–Bellaffaireに向かった。雪が解け始め、タイヤが通った跡にはシャーベット状の雪が残った。複数のドライバーがコースを外れ、ソルベルグも路外へ滑り出した。しかしマシンを道路に戻し、そのステージではなお最速タイムを記録。約1分のリードが一転してリタイアに変わる事態を免れた。明らかなミスをしながらステージを制するという展開は、モンテカルロのタイム差の振れ幅を表している。最後に残った暫定リードによって、この危険がなかったことになるわけではない。

土曜日の最終ステージはモナコの市街地に移り、グランプリコースの一部も使用した。この地域で競技としてのスーパーSSが行われるのは2008年以来だった。強い雨により市街地の路面も滑りやすくなった。ソルベルグは無理に差を広げず走り切ることを選び、59.3秒のリードでモナコに戻った。雪と氷がグリップを左右した山道とは異なり、市街地では道路の境界や排水状況にも素早く対応しなければならない。短い区間でも、1日かけて積み上げた結果に影響を与え得る。

2位争いも変化を重ねた。オジエは朝の最初のステージを制し、一時はエバンスの3秒後方まで迫った。エバンスはその後に応戦し、土曜日の終了時には両者の差を約26秒へ戻した。トヨタが上位3台を占める一方、その内部の争いはまだ決着していない。エバンスは2位を守る必要があり、オジエは日曜日の山岳区間でも圧力をかけられる。ヒョンデのフルモーとヌービルは暫定4位、5位だったが、首位との差はすでに数分に達しており、主に前方の状況が変わるのを待つ立場となった。

勝田貴元は、金曜日のパワーステアリング損傷によって落ちた総合12位から9位まで順位を戻した。朝の最初のステージで3番手、モナコのスーパーSSでは2番手タイムを記録し、いくつかの強いステージ結果で少しずつ挽回した。一方、サミ・パヤリは雪解けのぬかるみでコースを外れて木に衝突し、トヨタは損傷を確認したうえでラリーからの撤退を決めた。総合優勝を争っていないクルーであっても、厳しい路面に足元をすくわれることを示している。WRCチャレンジプログラムの山本雄紀は、Rally2で大きくタイムを失った後に順位を取り戻し、土曜日時点でクラス暫定6位につけた。

日曜日はモナコ北部の山岳地帯に戻り、2つのステージをそれぞれ2回走る。その中には有名なチュリニ峠も含まれ、2回目の走行が追加ポイントを争うパワーステージとなる。ソルベルグのリードは速さを追う重圧を軽くするが、雪の残る各コーナーを代わりに判断してくれるわけではない。エバンスとオジエも、2位を争いながらラリー全体のポイントを考える必要がある。以下は土曜日21時の暫定総合結果であり、最終日のステージとパワーステージはまだ含まれていない。

土曜日のステージ終了後の全Rally1クルーの成績

Rally1順位 カーナンバー Rally1クルー チーム 累積タイム クラス首位との差 状況
1 99 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン トヨタ 03:16:34.1 — 暫定
2 33 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン トヨタ 03:17:33.4 +59.3秒 暫定
3 1 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ トヨタ 03:17:59.4 +1分25.3秒 暫定
4 16 アドリアン・フルモー/アレクサンドル・コリア ヒョンデ 03:22:37.0 +6分02.9秒 暫定
5 11 ティエリー・ヌービル/マルティン・ヴィーデガ ヒョンデ 03:23:57.1 +7分23.0秒 暫定
6 95 ジョン・アームストロング/シェーン・バーン Mスポーツ・フォード 03:26:38.0 +10分03.9秒 暫定
7 13 グレゴワール・ミュンスター/ルイ・ルカ Mスポーツ・フォード 03:28:03.4 +11分29.3秒 暫定
8 18 勝田貴元/アーロン・ジョンストン トヨタ 03:28:11.0 +11分36.9秒 暫定
9 20 ヘイデン・パッドン/ジョン・ケナード ヒョンデ 03:32:22.5 +15分48.4秒 暫定
10 55 ジョシュ・マクアーリーン/オーウェン・トレイシー Mスポーツ・フォード 03:55:43.2 +39分09.1秒 暫定
— 5 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン トヨタ — — 土曜日にリタイア