2026年F1マイアミGPスプリントでポール・トゥ・ウインを飾り、パルクフェルメで拳を握って喜ぶノリス

中国時間(UTC+8)5月3日未明、2026年F1第4戦マイアミGPのスプリントがマイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われた。ランド・ノリスがポール・トゥ・ウインを達成し、オスカー・ピアストリが2位。マクラーレンは2025年ハンガリーGP以来となるワンツーフィニッシュを飾った。

これはノリスとマクラーレンにとって今季初勝利であると同時に、メルセデス以外のチームによる今季初の勝利でもあった。

近年のマイアミは、マクラーレンが流れを変える舞台となってきた。2024年にはノリスがここでキャリア初優勝を達成。2025年には、同一週末のスプリントとグランプリの両方でワンツーフィニッシュを飾った史上初のチームとなった。

約5週間の休止期間を経て再開したF1は、マイアミで勢力図の変化を見せた。開幕から圧倒的な強さを示してきたメルセデスに対し、アップグレードを投入したマクラーレン、フェラーリ、そしてマックス・フェルスタッペンのレッドブルが先頭争いに加わった。

スプリント予選でポールポジションを獲得したのは、現世界王者のノリス。2番手はキミ・アントネッリ(メルセデス)、3番手はピアストリ(マクラーレン)だった。

スプリントのスタート前には、前日に亡くなったモータースポーツとパラリンピックのレジェンド、アレックス・ザナルディにサーキット全体で黙とうをささげた。悲しみに包まれたひとときの後、19周、100キロの短距離決戦が始まった。

2026年F1マイアミGPスプリントのスタート後、集団を率いてコーナーへ向かうノリス

スタート後、ノリスはポールポジションの利を確実に生かし、1コーナーで首位を守った。その後も混乱に巻き込まれることなく、クリーンエアの中で落ち着いてレースを組み立てた。

その後方では、アントネッリが再びスタートで出遅れ、2番手から4番手に後退。ピアストリとシャルル・ルクレール(フェラーリ)に先行され、さらにチームメイトのジョージ・ラッセルにも迫られた。

ノリスは周回を重ねるごとにピアストリとの差を広げ、チェッカー時には約4秒のリードを築いた。スプリントとはいえ、この勝利でマクラーレンのレースペースがはっきりと示された。

「いいレースだった。スプリントとはいえ、トップに戻れてうれしい。僕たちにとって素晴らしい一日だ。アップグレードを持ち込んだチームは、本当に見事な仕事をしてくれた。みんな似たようなことを言っているように聞こえるけれど、僕たちのアップグレードは今週末、本当に大きな助けになった。だから、チームのために結果を出せてうれしい」

ルクレールはレースの大半でピアストリの1秒以内につけ、2番手にプレッシャーをかけ続けた。しかし終盤、ピアストリを追う中でラインが膨らみ、最終的には2.5秒差の3位でフィニッシュした。

2026年F1マイアミGPスプリントの優勝者ノリス、2位のピアストリ、3位のルクレール

メルセデスでは、チームメイト同士の攻防が繰り広げられた。7周目の終わり、ラッセルは長いストレートでアントネッリのスリップストリームを利用し、ヘアピンで4番手を奪った。

次の周、アントネッリは11コーナーのブレーキング勝負でポジションを奪い返した。しかし、その後はトラックリミット違反を繰り返したことで黒白旗の警告を受け、終盤に再び違反したため5秒加算ペナルティを科された。

この結果、4番手でチェッカーを受けたアントネッリは最終的に6位へ降格。ラッセルが4位、フェルスタッペンが5位に繰り上がった。

マクラーレンがレースを支配する一方、コース上のもう一つの焦点は、フェルスタッペンとルイス・ハミルトン(フェラーリ)の攻防だった。2人は1周目から6番手を争い、ホイール・トゥ・ホイールの接近戦を展開。中盤にも再び対決した。その緊張感は、短いスプリントの中でひときわ際立っていた。

9周目、フェルスタッペンは11コーナーでハミルトンのイン側に飛び込んだ。ハミルトンは無線で「マックスはコース外から僕を抜いた」と訴えた。レッドブルはフェルスタッペンにポジションを返すよう指示し、彼はいったんこれに従った。

その後、フェルスタッペンは改めて間合いを整え、数周後に17コーナーでクリーンなオーバーテイクを決めた。最終的にフェルスタッペンが5位、ハミルトンが7位となり、ともにポイントを獲得した。

8位はピエール・ガスリー(アルピーヌ)で、最後の1ポイントを手にした。ガスリーはスタートでチームメイトのコラピントを抜き、ポイント圏内を着実に守り抜いた。

コラピントはスタート直後、ハミルトンとフェルスタッペンに前後から挟まれる形となって勢いを失い、その後はイサック・ハジャー(レッドブル)との争いに巻き込まれた。

9番手スタートのハジャーは序盤に12番手まで後退したものの、その後は追い上げを続け、終盤に4コーナーで大胆なオーバーテイクを決めて9位を手にした。

ガブリエル・ボルトレト(アウディ)は好スタートで一時ポジションを上げ、最終的に11番手でフィニッシュした。しかし、エンジンの吸気圧違反によりレース後に失格となった。スプリント後の車検で圧力が上限の4.8barAを超えていたことが判明し、規則第C5条3項2号に違反した。

ボルトレトの後ろには、ハースのエステバン・オコンとオリバー・ベアマンが続いた。オコンのマシンでは、ボディパーツが脱落する場面もあった。

レースはスタート前から波乱続きだった。ニコ・ヒュルケンベルグのアウディがレコノサンスラップ中に出火し、コース脇に停止。スタッフが消火作業に当たり、12番グリッドは空いたままとなった。

アービッド・リンドブラッドもスタートできなかった。このレーシングブルズのルーキーは15番手からスタートする予定だったが、メカニックが規定時刻を過ぎてもマシンへの作業を続け、マシンをパルクフェルメ(Parc Fermé)に入れなかったため、ピットレーンスタートを命じられた。しかし、その後マシンがガレージを出ることはなかった。

タイヤ選択では、ほとんどのドライバーがミディアムタイヤを選んだ。例外はソフトタイヤを履いたアストンマーティン・ホンダの2台と、ハードタイヤを履いたキャデラックの2台だった。

アストンマーティン・ホンダ勢は、フェルナンド・アロンソが15位、ランス・ストロールが17位でフィニッシュし、その間にセルジオ・ペレス(キャデラック)が入った。バルテリ・ボッタス(キャデラック)は19位でフィニッシュした。

アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)は終盤にフロントウイング交換のためピットインし、18位でフィニッシュ。カルロス・サインツ(ウィリアムズ)が13位、リアム・ローソン(レーシングブルズ)が14位となった。

中国時間(UTC+8)5月3日未明、同じサーキットで予選が行われた。

順位 ドライバー チーム タイム差 ポイント
1 ランド・ノリス マクラーレン 29:15.045 8
2 オスカー・ピアストリ マクラーレン +3.766 7
3 シャルル・ルクレール フェラーリ +6.251 6
4 ジョージ・ラッセル メルセデス +12.951 5
5 マックス・フェルスタッペン レッドブル +13.639 4
6 キミ・アントネッリ メルセデス +13.777 3
7 ルイス・ハミルトン フェラーリ +21.665 2
8 ピエール・ガスリー アルピーヌ +30.525 1
9 イサック・ハジャー レッドブル +35.346 0
10 フランコ・コラピント アルピーヌ +36.970 0
11 エステバン・オコン ハース +56.972 0
12 オリバー・ベアマン ハース +57.365 0
13 カルロス・サインツ ウィリアムズ +58.504 0
14 リアム・ローソン レーシングブルズ +59.358 0
15 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン +76.067 0
16 セルジオ・ペレス キャデラック +76.691 0
17 ランス・ストロール アストンマーティン +77.626 0
18 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ +88.173 0
19 バルテリ・ボッタス キャデラック +89.597 0
DNS ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ DNS(未出走) 0
DNS アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ DNS(未出走) 0
DQ ガブリエル・ボルトレト アウディ DQ(失格) 0