2026年10月9日、シンガポール・スプリント予選後、ルクレールが取材を受ける。

10月9日のシンガポール・スプリント予選で、フェラーリはミディアムタイヤを使う段階で一時1、2位を占めたが、最終的にポールには届かなかった。シャルル・ルクレールは1分31秒399で3位、ルイス・ハミルトンは1分31秒702で6位。走行後、両者の関心はソフトへ交換した後の1周のパフォーマンスに向けられた。

SQ2の1、2位独占から、SQ3では3位と6位

ミディアムを使うスプリント予選第2段階(SQ2)では、ルクレールが1分32秒246で最速、ハミルトンが1分32秒562で2位だった。ソフトを使う第3段階(SQ3)では、フェルスタッペンが1分31秒156でスプリントのポールを獲得し、ラッセルが2位。ルクレールはポールから0.243秒遅れだった。

ルクレールはF1公式の走行後インタビューで、当時マシンから引き出せるタイムは出したと語った。自身の計画ではクールダウンが1周だけだったのに対し、他のドライバーは2周取っていたと述べたが、言い訳にすべきではないとした。彼の見方では、最近のフェラーリの総合的な速さは、先頭のライバルと安定して争うにはなお足りない。

ただし、これは3位の価値を否定する評価ではない。チームの走行後コメントでルクレールは、追い抜きが難しいコースでは前方からのスタートが重要だとして、このスプリントの出発位置を評価した。また、微調整を通して土曜のグランプリ予選のパフォーマンスを改善したいとした。

ハミルトンは計画の選択ミスを認める、リアタイヤの問題の原因は調査中

ハミルトンはSQ3で計測アタックを1度しか行わなかった。最初の2段階では感触が良かったが、ソフトへ替えた後、一部のライバルとは違う走行計画を採用したという。自身の選択であり、振り返れば正しくなかったと認めた。その計測周ではマシンの反応が唐突で、強いオーバーステアが発生した。つまりリアが滑りやすく、保ちたい進行方向から外れやすかった。

2026年10月9日、F1シンガポール・スプリント予選。ハミルトンが44号車のフェラーリで出走準備をする。

原因についてハミルトンは一つに結論付けていない。F1のインタビューではリアタイヤの準備不足と過熱という2つの可能性を挙げ、チーム発表のコメントではマシンバランスにも言及した。計測周でリアのグリップが不足していると感じており、具体的な原因はデータと照らして調べる必要がある。

チーム代表のバスールも、フェラーリはソフトよりミディアムで優れており、ソフトを中心に改善を続けると指摘した。ここで述べているのは相手に対する競争力だ。フェラーリ自身のSQ3のタイムはSQ2より速かったが、タイヤ交換後にそれまでの相対的な位置を守れなかったことが問題だった。

INKA SPORTS 分析:計測アタック1度では、立て直す余地が乏しい

ハミルトンはSQ3の結果を1度の計測アタックに託したが、リアのグリップ不足がその機会を直撃し、改善するための2度目の計測周もなかった。チームは走行計画とリアタイヤの準備をともに確認する必要がある。試行回数を増やせば修正の機会は得られるが、より良いラップをまとめられるかは、リアのグリップ問題を解消できるかにも依存する。

SQ2の1、2位独占も、そのままポールを争う潜在力に換算できるわけではない。段階ごとにタイヤと計測周が異なり、相手もSQ3で速さを増す。土曜に有効な検証となるのは、フェラーリの両者がソフトで安定して良いラップをまとめ、同時に前方との相対的な差を縮められるかだ。

まとめ

フェラーリの金曜は、ミディアムの段階では競争力がある一方、ソフトの重要な1周では十分に力を発揮できていないという2つの明確な傾向を示した。ハミルトンは走行計画の選択ミスを認めたが、リアのグリップ不足の具体的な原因はなおチームの確認を待つ。土曜の改善は、ソフトでのより安定したラップと実際のタイム差に表れる必要がある。