2026年10月9日、F1シンガポール・スプリント予選。ピアストリが81号車のマクラーレンを走らせる。

10月9日のシンガポールGPスプリント予選で、マクラーレンはオスカー・ピアストリがランド・ノリスに先行し、4位と5位を獲得した。走行後、チームはMCL40がこのコースで再び上位に近づいたと評価した。ピアストリはソフトでの最後の計測アタックで約0.3秒更新した一方、そのグリップがマシンバランスの問題を一部覆い隠しているとチームに注意を促した。

2度の計測アタック、最後の周がチーム内の順序を変える

マクラーレンは公式の走行後レポートで、ソフトを使うスプリント予選第3段階(SQ3)に全力の計測周を2度用意したと説明した。両者はセッション開始とともにガレージを離れ、アタック間のクールダウン2周に必要な時間を確保。ピアストリが最後の周を始めた時点で、残り時間はわずか数秒だった。

最初のアタック後、ノリスは暫定2位、ピアストリは4位だった。ノリスは最後の周で更新できず、5位へ後退。一方、ピアストリは約0.3秒短縮し、最終的に1分31秒454で4位となった。チームメイトに0.133秒先行し、3位ルクレールとの差はわずか0.055秒だった。

両者は中断のあった第1段階(SQ1)も経験していた。赤旗が出た時点では、ともに有効タイムがなかった。再開後、ノリスは比較的早く進出に必要な周回をまとめたが、ピアストリは一度のアタックをタイヤのウォームアップに切り替え、その後チェッカーが出てから有効な計測周を完了した。最終的に2人とも次の段階へ進んだ。

ソフトで自信は向上、なおマシンバランスを重視

ピアストリは、ミディアムでは非常に操縦しにくかったが、ソフトに替えると増したグリップによって攻める自信が得られ、別のマシンに乗り換えたようだったと述べた。ただし、ソフトはいくつかの問題も覆い隠しており、チームは引き続きより快適なバランスを探す必要があるとした。ここでいうバランスとは、旋回や加速時にマシンがドライバーの予想通りに反応するかどうかだ。

2026年10月9日、シンガポール・スプリント予選。ノリスが1号車のマクラーレンに座り、出走準備をする。

一方、ノリスはチームの発表で、マシン全体の感触は良く、各作業も予定通りに進んだが、自分のラップは完璧ではなかったと語った。争いは非常に接近しており、1周すべてをまとめる必要がある。5位からの改善に向け、データ確認と実行精度の向上を重視した。

代表のステラは、少なくともシンガポールでは、マクラーレンがバクー大会前のように先頭集団との差が小さい状況へ戻ったと評価した。同時に、ライバルも最近進歩しており、マクラーレンはマシンの最適化を続ける必要があると指摘した。4位と5位はスプリントでポイントを狙う足場にはなるが、前との差を解消したわけではない。

INKA SPORTS 分析:早いコースインが2度目のアタックの時間を確保

全力のアタック2度の間にクールダウンを2周挟むには、一連の走行計画に十分な時間が必要だ。マクラーレンはSQ3開始と同時に2台を送り出したが、それでもピアストリが最後の周を始めたのは終了の数秒前だった。この機会で彼は約0.3秒更新し、ノリスの後ろから前へ出た。ノリスは最初のタイムを改善できず、暫定2位から最終的に5位へ下がった。

ミディアムでは操縦しにくく、ソフトで自信が増したというピアストリの説明は、今回の復調がなおタイヤのグリップに依存していることを示す。次に解決すべきなのは、ソフトが覆い隠したバランス問題を、ほかのタイヤや連続したレース周回でも改善できるかだ。

まとめ

マクラーレンは2台をトップ5に入れ、ピアストリには最後の機会を生かしてトップ3へ迫らせた。今後の鍵は、ソフトで得た自信をより幅広いレース条件へつなげ、計測周をまとめる質も高めることだ。それこそが、チームが出だしを評価しながらも改善の余地を探し続ける理由である。