2026年ギリシャ・アクロポリス・ラリーが木曜夜、アテネのエリニコン・スポーツパークで開幕した。セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組は、2台が並んでスタートする市街地スーパーSSで1分38.2秒を記録。Rally1の12組で最速となり、勝田貴元に1.0秒差をつけて首位に立った。ヌービルが1.1秒差の暫定3位。パヤリとソルベルグはともに1.2秒差で、それぞれ4位、5位につけた。日中の事前テストとは異なり、このSS1はラリーの総合タイムに加算されるため、オジエは実際にわずかなリードを持って金曜日を迎えることになる。

この短いステージは路面が滑らかに舗装されており、続く3日間の荒れたグラベルの山道とは条件がまったく異なる。アテネの観客は2台が並んでコーナーを抜ける姿を目にしたが、ドライバーにとって最優先なのは、マシンとタイヤを無傷でフィニッシュまで運ぶことだった。2分に満たないステージでコンマ数秒を取り戻そうとリスクを冒せば、ラリー全体に向けた準備が早くも損なわれかねない。オジエはそれに先立つルートラキ近郊でのテストでトヨタ勢2番手のタイムを記録し、夜の正式なステージでは順位をひとつ上げたが、それも木曜日の異なる2つの走行から得られた、限られた判断材料にすぎない。

勝田は今年、すでにケニアとクロアチアで優勝しており、今大会を前にドライバーズランキングでは131ポイントで2位につけ、エバンスを20ポイント差で追っている。市街地ステージではオジエから1秒遅れとなり、金曜日の山岳ステージに向けて好位置を得たが、グラベルでも同じ順位が続くことを示すものではない。同タイムを記録したソルベルグとパヤリも、出走順からタイヤの反応まで、別の条件に向き合うことになる。エバンスは短いステージを1.4秒差の6位で終えた。真の課題は、選手権リーダーとして、まだ路面が掃かれていないグラベルに最初に入っていくことだ。

ヒョンデのヌービルは3位につけた。5月のポルトガルでは、チームに今季初勝利をもたらしたばかりだ。フルモーが7位、ソルドが8位となり、ヒョンデの3台は1.4秒以内に収まった。市街地ステージでのこうした差は、主に各ドライバーのライン取りやコーナー立ち上がりの効率を示すもので、高温下の長いステージに誰がより適応できるかを直接判断することはできない。Mスポーツ・フォードのアームストロングが9位、セスクスが10位、マクアリーンが11位。さらにセルデリディスが12位につけた。今大会のRally1は12台に達し、多くのラウンドよりも台数の多い顔ぶれとなっている。

木曜日の短いステージを終えても、マシンはそのまま公道を走って次のステージへ向かったわけではない。大会側はコリント湾を渡るフェリーでクルーとマシンをイテアへ運び、金曜日にギリシャ中部の山岳地帯へ入る日程を組んだ。この海上輸送は今年のルート改編の重要な要素であり、ルートラキのサービスパークと金曜日のステージの間の移動も、通常のラリーとは異なるものになっている。金曜日は6ステージ、合計129.22kmで、大会最長の競技日となる。正午にはリモートサービスしか設けられず、序盤のステージでタイヤをパンクさせたり、サスペンションを損傷したりすれば、短いステージの後のように素早く立て直すことは難しい。

オジエが短いステージで築いたリードはわずか1秒で、金曜日にはクルーが石や砂ぼこり、発生する可能性のあるわだちに対処しなければならない。トヨタは日本で1位から4位までを独占し、現在マニュファクチャラーズランキングでヒョンデに127ポイント差をつけている。しかし、ギリシャのスペシャルステージでは通常、この木曜日の滑らかなアスファルトよりもタイヤが直接的なダメージを受けやすい。ヌービルがトヨタの2人のすぐ後ろにつけたことで、最初の正式なステージからチーム同士の争いが明確に表れた。オジエが首位を守れるかどうかの焦点は、フェリーでの移動後に迎える最初の長いグラベルステージにあり、1分38.2秒をラリー全体の速さの結論とするべきではない。

今後の日程では、土曜日のペロポネソス半島の山岳ステージに、2013年を最後に使われていなかった区間が含まれる。日曜日はルートラキの2回目の走行がパワーステージとなる。日によって路面も距離も大きく異なり、開幕のごく短いステージは、総合順位の最初の並びを決めるものという性格が強い。木曜日から確かに読み取れるのは、最高峰クラスの12組すべてが最初のステージを完走し、上位6組がわずか1.4秒差に収まったことだ。このため、金曜日最初のグラベルステージで総合順位が入れ替わる可能性は高い。

木曜ステージ終了時点のRally1総合順位

Rally1順位 ゼッケン ドライバー/コ・ドライバー チーム 総合タイム 差 状況
1 1 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ トヨタ 01:38.2 — 暫定
2 18 勝田貴元/アーロン・ジョンストン トヨタ 01:39.2 +1.0秒 暫定
3 11 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ ヒョンデ 01:39.3 +1.1秒 暫定
4 5 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン トヨタ 01:39.4 +1.2秒 暫定
5 99 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン トヨタ 01:39.4 +1.2秒 暫定
6 33 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン トヨタ 01:39.6 +1.4秒 暫定
7 16 アドリアン・フルモー/アレクサンドル・コリア ヒョンデ 01:40.1 +1.9秒 暫定
8 6 ダニ・ソルド/カンディド・カレーラ ヒョンデ 01:40.7 +2.5秒 暫定
9 95 ジョン・アームストロング/シェーン・バーン Mスポーツ・フォード 01:41.0 +2.8秒 暫定
10 22 マルティンシュ・セスクス/レナールス・フランシス Mスポーツ・フォード 01:41.7 +3.5秒 暫定
11 55 ジョシュ・マクアリーン/オーエン・トレーシー Mスポーツ・フォード 01:41.9 +3.7秒 暫定
12 9 ヨルダン・セルデリディス/フレデリック・ミクロット Mスポーツ・フォード 01:46.3 +8.1秒 暫定