ラリー・フィンランドは土曜日に首位が入れ替わった。オジエとイングラシアはSS17の高速コーナーが連続する区間でコースを外れ、横転した。2人とも自力で車外に出た後、検査を受け、経過観察のため入院し、ラリーをリタイアした。それまでは金曜日最初の森林ステージから首位を守り、事故直前もパヤリに20.9秒差をつけていた。パヤリとサルミネンが首位を引き継ぎ、土曜日を累計2時間00分38.0秒で終え、ソルベルグを46.4秒リードした。この順位変動は首位クルーのリタイアによるものであり、パヤリがSS17で純粋な速さによって20秒を取り戻したと書くべきではない。

土曜日の朝はエバンスが先に攻勢に出て、最初のParkkolaステージを制し、オジエとの差を16.3秒から11.6秒に縮めた。しかし、午前4本目のLeustuではフィニッシュ近くでコースを外れて何度も横転し、観客の助けを借りてコースに復帰したものの、このステージだけでオジエより1分49秒遅れた。チームは昼に車両の修復を終え、エバンスはこの件による追加のタイムペナルティを受けることなく、午後も競技を続けた。この事故によって、実現する可能性があったチーム内の優勝争いは、表彰台を目指して挽回する展開へと変わった。高速コースでのわずかなずれが総合順位に及ぼす影響を示す出来事だった。

エバンスの横転後、オジエはパヤリに22.7秒差をつけて暫定首位に立った。午後は両者がそれぞれ1ステージを制し、オジエは約20秒のリードを維持したが、SS17の事故によってこのチーム内対決は幕を閉じた。トヨタは走行終了後、オジエとイングラシアが自力で車外に出られたこと、検査結果は良好だったものの、衝撃の大きさから一晩入院して経過観察を受けることを確認した。事故を報じる際には、競技状況と医療情報がそれぞれどの時点のものなのかを明確にすべきであり、経過観察のための入院から具体的な負傷内容を推測してはならない。また、事故後の首位争いの順位表を、オジエが完走したものと取り違えてはならない。

エストニアで自身初優勝を挙げたばかりのパヤリは、母国フィンランドに戻り、当初はオジエを追うことを目標としていた。首位を引き継いだ後は最終ステージを着実に走り切り、46.4秒のリードを持って日曜日に臨む。ソルベルグが2位につけ、エバンスは修復されたマシンで3位まで挽回し、パヤリから1分36.3秒遅れとなった。ヒョンデのフォルモーはエバンスからわずか3.8秒差におり、表彰台の最後の一席を巡る争いは続いている。勝田は5位。金曜日に視界不良で2分を失った後は、セッティングの調整と日曜日のポイント獲得を主眼に置いている。

ヌービルはVästiläで左フロントタイヤを損傷し、土曜日終了時点で暫定6位。マクアーリーンとの差はわずか1.5秒だ。セスクスは午前のLeustuでフォードのマシンを横転させ、この日はリタイアした。クルーにけがはなく、規定に従って日曜日に再出走する見込みだ。金曜日に溝にはまって動けなくなったアームストロングは、土曜日にすでに再出走している。FIAの順位表に記載された大きな累計タイムは、未完走ステージに対する規定の加算タイムを反映したものであり、全行程を通常どおり走り切るのに要した時間とはみなせない。ラッピは金曜日の横転後に再出走しておらず、オジエは土曜日に新たにリタイアしたクルーとなった。

土曜日は4本の森林ステージを2巡し、スピードと安定性の両方が限界まで試された。午前はエバンスが差を詰めながらも横転し、午後はオジエがなお首位にいながら高速コーナーでリタイアした一方、パヤリはミスなく走って大きなリードを手にした。これらは同じ種類のミスではなく、単に「フィンランドのコースは速い」とまとめることもできない。同じ区間でも2回目の走行ではライン、着地点、視界、マシンの状態が変わる。順位表は最上位クラスを対象としているため、Rally2のドライバーが混合の総合順位でトップ10に入っていても、暫定8位以下のRally1クルーに取って代わるわけではない。

日曜日に残されているのは、30.02キロのHimos–Jämsäを2回走るステージのみ。2回目はパワーステージとなり、日曜日の一日を通じた成績にも別途ボーナスポイントが与えられる。パヤリは約47秒のリードを管理する必要がある一方、ソルベルグ、エバンス、フォルモーは、ラリー全体の順位と日曜日のポイントの両方を視野に入れることができる。エバンスとフォルモーの差は3.8秒であり、逆転が起こり得るだけのステージ距離は残されている。オジエのリタイアによるドライバーズ選手権での損失も、彼らのリスク判断に影響する。土曜日の走行終了時点では、まだ勝者は決まっていない。とりわけ、今大会最長の2ステージが始まる前に結果を決めつけて書くべきではない。

土曜ステージ終了時点のRally1累計順位

Rally1順位 カーナンバー ドライバー/コ・ドライバー チーム 累計タイム 首位との差 状況
1 5 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン トヨタ 2:00:38.0 — 暫定
2 99 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン トヨタ 2:01:24.4 +46.4秒 暫定
3 33 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン トヨタ 2:02:14.3 +1分36.3秒 暫定
4 16 アドリアン・フォルモー/アレクサンドル・コリア ヒョンデ 2:02:18.1 +1分40.1秒 暫定
5 18 勝田貴元/アーロン・ジョンストン トヨタ 2:03:32.5 +2分54.5秒 暫定
6 11 ティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ ヒョンデ 2:04:30.9 +3分52.9秒 暫定;20.0のタイムペナルティを含む
7 55 ジョシュ・マクアーリーン/オーエン・トレーシー Mスポーツ・フォード 2:04:32.4 +3分54.4秒 暫定
8 22 マルティンス・セスクス/レナース・フランシス Mスポーツ・フォード 2:51:44.2 +51分6.2秒 土曜日のLeustuで横転しリタイア;再出走規定に基づく暫定順位
9 95 ジョン・アームストロング/シェーン・バーン Mスポーツ・フォード 3:21:35.6 +80分57.6秒 土曜日に再出走
リタイア 1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア トヨタ — — 土曜日のSS17で横転しリタイア;最終順位には記載なし
リタイア 4 エサペッカ・ラッピ/エンニ・マルコネン ヒョンデ — — 金曜日に横転しリタイア;当日の順位には記載なし