トプラク・ラズガットリオグルは、自らMotoGPのトルコ復帰を後押ししている。オーストリアGP前、トルコ出身のライダーは記者団に対し、関連する協議に参加していると認めた。イスタンブール・パークは開催準備が整っていると考えているが、2027年にはカレンダーの枠がなく、現在は2028年の復帰を目指して話し合っている。これはなお実現を目指す目標であり、確定したトルコGPの日程ではない。
F1は復帰契約を締結、MotoGPは協議中
F1は4月24日、トルコ側との5年契約を発表し、イスタンブール・パークは2027年から2031年までの契約でカレンダーへ戻ることになった。ラズガットリオグルもこの契約を、MotoGP復帰を推す理由に挙げた。ただし、Motorsport.comによると、来年のカレンダーにトルコを入れる機会はなく、今話しているのは2028年で、なお努力を続けていると明言した。MotoGPの契約が既に結ばれたとは述べていない。
トルコは2005年から2007年まで3年連続でMotoGPを開催し、最初の2回はマルコ・メランドリ、2007年はケーシー・ストーナーが勝った。Motorsport.comは、イスタンブール・パークが大都市に近く、ラズガットリオグルには国内の支持者がいることから、復帰すれば大勢の観客を呼べる可能性があると見ている。これは潜在的な魅力への評価であり、既に実現した観客規模ではない。
地元ライダーの願いに伴う成績への重圧
ラズガットリオグルはスーパーバイク世界選手権を3度制している。2021年はヤマハ、2024年と2025年はBMWでのタイトルだ。2026年にはヤマハ陣営へ戻り、プリマ・プラマック・ヤマハでMotoGP初年度を迎えた。参戦1年目に地元ラウンドの復活を推すことで、この願いには現役のトルコ人ライダーが直接関わる形になった。

本人は、復帰が実現した場合に自分へ加わる重圧にも触れた。半ば冗談を交え、MotoGPがトルコへ戻れば特別な成績が必要になり、地元の重圧が大きいため、それが「最大の問題」になると述べた。具体的な順位目標を置いたのではなく、復帰への願いと、それによって増す成績への期待を結び付けている。
INKA SPORTS 分析:準備のできたコースにもカレンダーの枠が必要な理由
今回の議論では、会場の状態と大会の日程が別の問いに答えている点が重要だ。F1契約は、イスタンブール・パークが別の選手権の長期的な開催枠を得たことを示す。「開催準備が整っている」はラズガットリオグルのコースへの評価である。その直後に2027年の枠がないと述べたことは、会場に関する評価を受け入れても、翌年のMotoGP復帰は導けないと示す。2027年の枠がないことと2028年の協議を並べた以上、2028年は機会を探る目標であって、確定したレースではない。
3度の世界タイトルとトルコ国内の支持によって、復帰の議論には公に推進する現役MotoGPライダーが加わった。地元での人気にメディアが注目する理由もそこにある。ただし、注目を集められることは、ライダーが主催者に代わって開催年を約束できることを意味しない。「特別な成績」に言及したのは、願いが実現した後に自身が直面する競技上の重圧であり、レース枠を獲得できるかは別の未解決事項だ。今回の発言は復帰の議題を前進させたが、ライダーの願いを正式カレンダーへ変えるところまでは至っていない。
まとめ
イスタンブール・パークには2027年からF1が戻る契約があり、ラズガットリオグルもMotoGP復帰を推進していると明言した。ただし、両者の確定度は異なる。MotoGPにとって2028年は、今も獲得を目指す年だ。今後、主催者がトルコGPと開催年を正式に確認して初めて、現在の協議中という状態が変わる。意欲を繰り返し示すことや地元人気を強調することだけでは、開催が決まったとは確認できない。