10月10日のシンガポールGP予選で、キミ・アントネッリはポールから0.189秒差の4位、ジョージ・ラッセルは6位だった。異なる2仕様を使うメルセデスは、新たなフィードバックを得た。アントネッリはアップデートの潜在力を感じ始め、ラッセルはスプリントの事故後に修復したマシンのバランスが金曜より悪いと感じた。
調整は有効でも、狭い理想範囲への適応は継続
今週末、アントネッリはアップデート、ラッセルは以前の仕様を使い比較する。金曜スプリント予選はラッセル2位、アントネッリ7位だったが、土曜のGP予選では順序が逆転した。
アントネッリはチーム発表で、金曜データを研究し、スプリントで試した調整から予選改善の方向を見つけたと述べた。理解は進んだが、新仕様が理想的に働く範囲は旧仕様より狭いと考えている。
F1公式には、ドライビングの仕方によってマシンの反応が異なり、その後のタイヤでさらに速くしようとしても、適切なバランスを見つけるのはなお容易でないと説明した。

設定は同じでも、修復後に変わった感覚
ラッセルはスプリント1周目の先頭走行中、最終コーナーで通常のラインから外れ、白線でグリップを失い壁へ当たった。チーム発表で、早くから攻めすぎた判断ミスと認めた。メカニックが予選前に修復し、比較作業を続けられた。
トラックサイド・エンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンによると、設定は変えていないが、多くの部分を修復し、本人のバランスへの満足度は金曜より低く、原因の理解が必要だ。決勝の最後尾スタートのペナルティーはパワーユニット部品の超過使用によるもので、予選6位とは別の話である。
INKA SPORTS 分析:チーム内の逆転だけで新旧仕様を結論付けられない
アントネッリの前進には、調整で改善したという感触と、予選で上位へ近づいた結果の2つが符合する。この2点は、引き続き試す価値のある方向性を見つけたことを裏付ける。ただし比較相手は事故と修復を経験した直後で、ラッセルも明確にバランス変化を感じ、条件は安定していない。
したがって4位と6位だけでは、アップデートが全面的に旧仕様を上回った証明にはならない。今後検証すべきは、アントネッリが実戦で潜在力を安定して使えるか、ラッセルの異常な感覚を解明できるかだ。新仕様の扱いにくさを改善し、比較対象の状態も信頼できるようにする必要がある。
まとめ
土曜は前向きな進展と比較上の制約を残した。アントネッリは良い使い方を見つけ、ラッセルは修復後の感覚の変化を説明する必要がある。決勝はスタート位置も異なるため、アップデートを評価する際は最終順位だけでなく、それぞれの走行条件も考慮すべきだ。