2026年F1ブラジルGPに投入したマクラーレンのアップグレードは、11月6日のフリー走行で初期評価として好感触を得た。ランド・ノリスはFP1で首位、FP2で2番手だったが、より重要なのは新部品が狙いどおりに機能したかどうかだ。性能と扱いやすさには多少の改善を感じたものの、難しい操縦特性は残っているという。
ノリスは金曜の取材で、アップグレードを2種類に分けて説明した。バランスや操縦特性を変えるものと、主に性能やラップタイムの向上を目指すものだ。今回の更新はダウンフォースとグリップの増加を重視している。その日の感触はやや扱いやすくなったが、依然として運転は難しいという。速さの向上と操縦特性の変化は、関連していても同じ目標ではない。
チームの走行報告によると、変更箇所はフロントウイング、リアウイング、小規模なフロア部品だった。FP1ではノリスが新しいリアウイングを使い、オスカー・ピアストリに代わって走ったレオナルド・フォルナローリは従来仕様を使用。フロントウイングの構成も比較した。最終順位だけを見るより、こうした新旧の比較が効果を判断する材料になる。

ピアストリはFP2で復帰し、その日唯一の走行を5番手で終えた。ノリスも同セッションから更新されたフロアを使った。ピアストリのハードタイヤにはスローパンクチャーが発生し、ロングランではソフトを使用。一方のノリスはハードでテストを続けた。両者の長距離データはタイヤ条件が異なり、そのままドライバーや車両の性能差には置き換えられない。
ノリスによれば、FP1では比較的容易に競争力を発揮できたが、FP2でメルセデスに並ぶことはより難しかった。ピアストリも新部品を前向きに評価しつつ、前方の車両に追いつくための作業が残るとした。両者の評価が示すのは一段の前進であり、勢力図が変わったという結論ではない。
INKA SPORTS 分析と総括:性能向上と操縦特性の変化を分ける
金曜の意義は、期待の段階から実走による比較に進んだことにある。次は新部品に合わせたセットアップの最適化だ。その効果を予選結果につなげるには、タイヤの準備と1周の実行も重要になる。ノリスが操縦特性への留保を残したことも、速さの向上と扱いにくさを分けて評価する必要性を示している。