ハースはラファエル・カマラのF1デビューをブラジルGPに前倒ししたが、小松礼雄代表は難しい判断だったと明かした。メキシコでエステバン・オコンに代わって急きょ出場し、10位を獲得した平川亮が、チームにとって有力な選択肢となっていたためだ。
F1公式サイトに掲載された取材で、小松代表は平川の準備と、短い時間で予選と決勝に対応したプロ意識を高く評価した。カマラ起用の重要な根拠になったのは、旧型車によるポルティマオでのテストだった。変化する条件の中で、タイムだけでなく、重圧を管理して集中を保つ姿勢を評価したという。
判断に先立ち、小松代表はカマラと何度も電話で話した。外部の雑音を遠ざけ、運転とフィードバックという自分が制御できる仕事に集中できると考えた。2027年の正式シートが決まっていても、限られた準備で母国デビューを迎えるリスクは検討した。

カマラは11月6日のFP1で18位、FP2で16位だった。母国の観客を見た際は感情が高ぶったが、走り始めると普段の仕事に集中できたと振り返った。旧型車でのテスト経験は準備に役立ったものの、2026年型車の感覚を完全に再現することはできなかった。
改善すべき点もあった。F1公式サイトはスチュワード文書を引用し、ターン15でシャルル・ルクレールを妨害した件でカマラが戒告を受けたと報じた。小松代表は、車両の基礎は良好としながら、ハードタイヤの性能と各コンパウンドの使い方をさらに詰める必要があると説明した。
INKA SPORTS 分析と総括:変化するテスト条件から母国デビューへ
ハースがカマラの出場を確定しているのは、現時点ではブラジルGPだけだ。その後の判断にはF2のタイトル争いも関わる。INKA SPORTSは、変化する条件でも運転とフィードバックに集中できる点が、小松代表の重要な判断材料だったと見る。その姿勢は母国デビューの外部からの重圧への対応を助ける。金曜にはタイヤの使い方と他車との走行調整という具体的な学習課題も示された。