フェラーリ代表のフレデリック・バスールは11月6日のFIA記者会見で、前夜にルイス・ハミルトン、シャルル・ルクレールとメキシコでのチーム内バトルについて話し合ったと明らかにした。互いの立場を確認し、従来の指針は変えないという。両者への敬意に加え、フェラーリと従業員の利益を最優先するよう求めた。
バスールはメキシコで有利な状況から優勝を逃したことを、対応が必要なチーム全体の失敗と捉えた。会談内容のすべては明かさず、新たな処分も発表していない。親友になることではなく、プロとして協力することを求めている。また、実力の近い2人が隣り合ってスタートする機会が多いため、その競争から利益を得る一方で摩擦も管理する必要があるとした。
金曜走行後、ルクレールは2人で話し合って問題は解決しており、週末に集中したいと述べた。しかし、コース上では別の課題が浮かんだ。FP2を7番手で終え、車両の感触が悪く、大きな変更が必要だとした。

ルクレールはFP1をディノ・ベガノビッチに譲り、FP2から走行した。ただし、速さが不足した主因を1セッションの欠場には求めず、車両そのものの性能を問題にした。この違いは重要だ。慣れるための周回を増やすだけで、バランスや性能の問題まで自動的に解消するわけではない。
ハミルトンも難しい1日だったと振り返った。路面は凹凸が多く滑りやすいため、タイヤを適切な作動域に入れにくかったという。FP1はまずまずだったが、FP2はさらに難しくなった。2人の評価は、チーム内の協力だけでなく、このコースの条件で速さを引き出す作業も必要だと示している。
INKA SPORTS 分析と総括:協力体制と車両調整は別の課題
会談とセットアップ作業は、異なる課題への対応だ。前者は位置を争う際にチームの利益を守るための方針であり、後者は争いに加われる速さを左右する。話し合いは済んだが、調整による改善は次の走行で確かめる必要がある。会談だけで両方の課題が片付いたことにはならない。