ハースのスーツを着てタオルを掛けた平川亮、F1公式デビュー取材の写真

平川亮はメキシコGPでのF1デビューを、夢がかなった一日と表現した。ハースでエステバン・オコンの代役を務め、13番手でチェッカー。その後の他車への処分で最終10位、1ポイントを獲得したが、繰り上がりを知る前から、完走と終盤に得た自信を喜んでいた。

急きょの起用、まず初決勝を走り切る

F1公式サイトによると、平川は新人枠でFP1に参加した後、土曜朝に残りの週末を任された。さらに1時間の練習を経て予選19位となり、リアム・ローソンのグリッド降格で18番手から初決勝へ。71周を走り切った。

平川はターン1までの長い直線で、ブレーキング地点に加え、前後左右の車を考える必要があったと説明。完走して学びたいため、スタートでは余裕を取りすぎたという。ペースのなかった最初のスティントでは、他のドライバーの動きを見ながら学んだ。

2026年11月1日のメキシコGPでハース50号車を走らせる平川亮

後半には前向きな変化があった。セーフティカー後、C5タイヤで自信が増し、2台を抜いたと振り返った。その後オスカー・ピアストリとアルピーヌ2台への加算で最終順位が変わり、デビュー戦が入賞となった。

INKA SPORTS 分析と総括:走りの収穫と順位繰り上がり

今回の収穫は二つに分けられる。フィニッシュ時の13番手から10位への上昇は、処分が最終結果に反映されたため。一方、慎重なスタート、序盤の学習、終盤の追い抜きは本人が得た走りの経験だ。分けて見ることで、ポイントの経緯と初戦での成長の双方が分かる。

公式取材の公開時点でハースはブラジルGPの陣容を発表しておらず、平川は当初トヨタで世界耐久選手権に出る予定だった。本人はまずメキシコの瞬間を味わい、その先に何ができるか見たいと語る。初戦入賞は確定した実績だが、F1継続出場にはチームの確認が必要となる。