2026年11月1日のメキシコGP初周に並走するフェラーリ2台

フェラーリ代表のフレデリック・バスールは、メキシコGP初周のチーム内の争いを、チームへの敬意の問題と位置付けた。F1公式サイトが掲載した取材で、ドライバーは自分だけでなく、スポンサーやプロジェクトに携わる約2000人のために戦っていると強調。コース形状は言い訳にならないと述べた。

一時はワンツー、しかし優勝には届かず

ポール発進のルイス・ハミルトンが首位を守り、3番手発進のシャルル・ルクレールがジョージ・ラッセルを抜き、フェラーリは一時1、2番手となった。しかしターン4の攻防で両車がコース外へ出て、ルクレールは芝生を横切り先頭へ。ハミルトンは勢いを失い、マックス・フェルスタッペンに抜かれた。

最終的にハミルトンは2位、ルクレールは4位で、勝者はフェルスタッペンだった。バスールは最近の性能向上と今回の速さから、よりよい結果を狙えたと考えており、それだけ悔しさも強い。ワンツーが可能だったとの発言は車の潜在力への評価であり、別の結果が実証されたという意味ではない。

2026年11月1日のメキシコGP表彰台で手を振るルイス・ハミルトン

順位返却と映像の遅れ

即座に順位を返さなかった経緯については、状況が明確でなく、レースコントロールと話していたと認めた。この事象ではターン11までに順位を返す必要があったが、映像が約5秒遅れ、見た時には車がすでにそこへ到達していたと説明。フェラーリの間にレッドブルがいたことも状況を複雑にした。

それでもバスールは、このような場合はドライバーが自ら順位を返すと決勝前に合意していたと強調した。ハミルトンが無線で語ったチームの大きな問題については、その場で解釈することを避け、両者と話し合った上でサンパウロに集中する意向を示した。

INKA SPORTS 分析と総括:処分だけでは終わらない責任

この発言はドライバーの説明に加え、管理側の視点を示す。優勝を争う判断と、その判断がチーム全体に及ぼす影響への責任が求められる。ルクレールへの5秒加算はコース外で得た利益への処分だが、順位返却の時機やピットの指示に関する意見の違いまで自動的に解決するわけではない。

映像の遅れは素早い指示の難しさを説明し、事前の合意はバスールが自発的な責任を求める理由を説明している。共通の対応方法を築けるかは話し合いと今後の実行次第であり、現時点の発言だけでは内部の対立が解消したとは判断できない。