10月9日のシンガポールGPスプリント予選後、アイザック・ハジャーは、自身の金曜を順調な出だしから悪いパフォーマンスへと変わった1日と表現した。レッドブルのチームメイト、マックス・フェルスタッペンがスプリントのポールを獲得する一方、自身は9位。第3段階の計測周はトラックリミット違反で削除され、有効タイムを残せなかった。
ハードでは自信があったが、肝心のラップをまとめられず
ハジャーはF1公式の走行後インタビューで、フリー走行1回目の開始時から非常に快適に感じていたが、それはハードタイヤでの感触だったと語った。その後は満足できる周回を一度もまとめられず、マシンと格闘し続け、最後の走行ではエンジンの問題にも見舞われたという。
今週末はスプリント形式のため、金曜のフリー走行は1回のみ。ハジャーはそこでソフトタイヤを使っておらず、スプリント予選の最終段階では、タイムを狙いながら同時にそのコンパウンドにも適応する必要があった。
タイヤ交換後の感触について、ソフトのグリップが不足していたとは述べていない。むしろミディアムより明確な向上があったと感じているが、他のドライバーもソフトを使っていた。同じタイヤ変更だけで、ライバルに対する相対的な優位性が自動的に生まれるわけではない。
9位という結果だけではソフトでの速さを十分に比較できない
ミディアムを使う第2段階で、ハジャーは1分32秒947、フェルスタッペンは1分32秒701を記録し、差は0.246秒だった。ソフトを使う第3段階では、フェルスタッペンが1分31秒156で首位を獲得したが、ハジャーには直接比較できる有効な計測周がなかった。

したがって9位には、操縦の難しさとタイム削除の両方の影響が含まれる。この順位をそのまま、ソフトでのレッドブル2台の一定した速さの差と捉えることはできない。全順位と各段階のタイムは今大会のスプリント予選レポート。
INKA SPORTS 分析:グリップが増した後にも、有効なラップが必要
ハジャーの説明は、混同しやすい2つの問題を分けている。タイヤがより大きなグリップを生んでも、ドライバーがマシンを操りやすくなるとは限らない。彼にとってソフトの向上は実感できるものだったが、それはまだ安定した有効な勝負のラップへと結び付いていない。
10月10日夜のグランプリ予選では、コース外へ出ない計測周をまとめ、フリー走行1回目の序盤にあった自信を取り戻せるかが注目される。
エンジンの問題もハジャーが挙げた別の妨げだが、このインタビューでは故障部品や失った時間を明らかにしていない。現時点の情報からは、パワー系と操縦性を別々の調査対象に挙げることはできるが、1つの故障だけで予選全体の苦戦を説明するには足りない。
まとめ
レッドブルはシンガポールの金曜にポールを争える力を示したが、ハジャー側にはグリップを完全な1周につなげる条件がまだ欠けている。操縦性を取り戻し、最後の走行で発生したパワー系の問題を調べ、ソフトで有効なタイムを残して初めて、彼の実際の位置をより明確に判断できる。