2026年10月11日、シンガポールGPで6号車レッドブルを走らせるハジャー。

ハジャーは10月11日のF1シンガポールGPにピットレーンから出場し、10位で1ポイントを得た。F1公式が12日に掲載したレース後インタビューで、レッドブル所属のハジャーは終盤の追撃の速さを評価しつつ、チームへ注意を促した。新品部品に交換して今回は完走したが、同様の問題を確実に防ぐ方法はまだ見つかっていないという。

連続トラブルから終盤のポイント獲得へ

週末はそれまで技術問題に苦しみ、スプリントをリタイアし、決勝予選でも有効タイムを残せなかった。レッドブルは決勝前にパワーユニット部品を交換し、62周のレースへピットレーンから参加。序盤にはソフトウエア問題もあり、アロンソに抜かれ、一時ほぼ最後尾となった。

最初のミディアムについて、ハジャーは主に損失を抑えていたと表現した。この週末は同コンパウンドが比較的弱く、ソフトの方が良かったと考えている。ソフトに換えた後は残り周回が少なく、タイヤ管理をあまり気にせず全力で攻められ、複数の追い越しを決めた。

終盤にはガスリーを抜き、最後の入賞枠を手にした。同じく後方から追い上げたラッセルのメルセデスは9位で、ハジャーは約6秒後ろだった。スプリントと予選の不振に比べ、決勝では少なくとも継続して攻撃できる区間を示した。

2026年10月10日、シンガポールのスプリントと予選の日、パドックで落胆した表情を見せるハジャー。

新品部品への交換後も、再発防止策が必要

ハジャーは、新しい部品を使えたのは良かったが、同じ問題が再び起きないとは保証できないと述べた。今後2週間、繰り返さないよう真剣に調べる必要があると考える。次のレースへの自信は自身の全体的な速さとフェルスタッペンの勝利によるもので、信頼性は別に対処すべき問題として残る。

INKA SPORTS 分析:終盤の追撃は損失を補っても、原因を取り除かない

ソフト区間の効果は、その時の任務と残り距離にかみ合った。入賞圏外から追い上げる必要があり、残りが短いため積極的な使い方を受け入れられた。これが終盤に攻撃余地を感じた理由を説明する。序盤ミディアムと終盤ソフトでは受け持つ距離が異なり、本人の感覚をレース全体に共通するラップタイム短縮効果へ直接換算できない。

さらに重要なのは、故障が完走の可否だけでなく、スプリントの得点機会と通常の予選による出発点も奪ったことだ。決勝後半に抜く速さがあっても、ハジャーは後方から10位まで段階的に追うしかなかった。同じ速さをより多くの得点へ変えるには、終盤の追撃だけに頼らず、各セッションへ完全に参加し、通常のスタート位置を得ることが鍵になる。

まとめ

シンガポールの1ポイントは、難しい出発点からの挽回力を示し、週末全体でマシンを安定稼働させるという明確な課題を残した。終盤のソフトで得た好感触は次戦への自信になる。同様の故障を避け、通常どおり予選を終えられるかが、その速さをどの位置から生かせるかを決める。