2026年10月8日、シンガポールGPメディアデー。フェラーリのルイス・ハミルトンが取材を受ける。

ハミルトンはシンガポールでフェラーリが積極的に攻めることを望む一方、ルクレールは最近はライバルとの比較で依然として厳しい状況にあると注意を促した。10月8日のメディアデーでの両者の判断は、同じ課題を指している。マリーナベイのコーナー配置はマシンにより合うかもしれないが、セパンの表彰台を優勝の機会につなげるには、実際の競争力をさらに高める必要がある。

コーナーでの走りがハミルトンの期待を生む

ハミルトンは前戦セパンで3位だった。F1公式サイトのインタビューで、チームは良いレースを終え、それを土台に改善したいと述べたが、優勝へ向けた勢いを取り戻したことを意味するわけではないとした。そのレースでは序盤のウエット条件でのタイヤ戦略ミスによって後方に下がり、その後表彰台まで追い上げた。

コース適性への期待は、最近のドライビング感覚に基づく。フェラーリはコーナーを速く走れる一方、直線速度はそれほど理想的ではない。シンガポールは高いダウンフォースを必要とし、長い直線が少ないため、ハミルトンはライバルの長い直線での優位が和らぎ、コーナーで接近する機会になると期待する。

ハミルトンは、マシンの改善を一定の方向へ進めるよう働き掛けており、チームは徐々に成果を得ていると考えている。シンガポールでは特に予選の重要性を強調した。スプリント形式で準備時間が短くなるため、フリー走行から適切な状態を見つける必要がある。

2026年10月4日、セパン・サーキット。3位を獲得したルイス・ハミルトンが表彰台に立つ。シンガポールGP報道用資料写真。

ルクレールは最近のライバルとの差を重視

ルクレールは、フェラーリが過去にシンガポールで強かったとしても歴史には頼れず、最近は前方のライバルに対してパフォーマンスを失っているため、優勝を争うのは非常に難しいと述べた。F1公式サイトも、以前フェラーリが担っていたメルセデスを追う位置を、最近はマクラーレンとレッドブルが引き継いだと指摘している。

INKA SPORTS 分析:コーナーの強みを1周の速さへつなぐ必要がある理由

ハミルトンとルクレールは、同じ競争の異なる側面を見ている。前者はコースが自分たちの弱点を和らげることを望み、後者はライバルの最近の進歩を指摘する。直線で失う時間が減れば差の一部は縮まるが、優勝するにはフェラーリがコーナーと1周全体の速さでも最速の相手へ近づかなければならない。ライバルがマリーナベイのコーナーでどう走るかも、最終的な差を左右する。

セパン3位はハミルトンが不利な出だしから追い上げる能力を示したが、順位にはタイヤ選択やレース展開の影響もある。シンガポール予選は別の観察機会となる。同等のタイヤと近い路面条件で、フェラーリが上位に迫るラップを出し、それをレースにもつなげられるかだ。

まとめ

フェラーリが優勝を争えるかは、まずコーナーでの利得を予選上位へ結び付けられるかにかかる。それができなければ、長い直線の少なさは弱点を和らげるにとどまり、競争の序列を自動的に変えることはない。