2026年シーズンのVR46のレーシングスーツを着たファビオ・ディ・ジャンアントニオ

MotoGPで土曜のスプリントに専用予選を設ける議論に、VR46のファビオ・ディ・ジャンアントニオが慎重な見方を示した。9月23日のMotorsport.comの取材で、観客の見どころを増やしたい意図は理解できる一方、全力を尽くす必要のあるセッションが増えると、シーズンを通じた身体の状態維持に影響しかねないと懸念した。

現行の週末では、どのセッションがグリッドに関わるか

Motorsport.comは以前、チーム、主催者、メーカーが独立したスプリント予選の案を協議し、2027年の導入を目指していると報じた。ただし正式な規則手続きが必要で、週末の時間割もまだ決まっていないとしている。当時の構想は、スプリントと決勝を同じグリッドにせず、それぞれの予選結果を持たせるものだった。

MotoGP公式の週末の説明では、金曜午後の60分間のプラクティスでトップ10が予選第2段階のQ2へ直接進み、残るライダーがQ1で追加の2枠を争う。土曜午前にはQ2資格を決めない30分間のフリープラクティスがあり、その後Q1、Q2を各15分行う。予選結果は土曜のスプリントと日曜の決勝に使われる。金曜にQ2枠を争うプレッシャーも、週末の競争の一部になっている。

ライダーは、より余裕を持って走る練習機会を求める

ディ・ジャンアントニオは、二輪での転倒は単にウォールへ軽く触れるだけではなく、負傷につながり得ると強調した。全力を求められる瞬間に備えて年間を通じて状態を保つことも、ますます難しくなっているという。観戦の魅力を高めると同時に、ライダーの身体的な条件も考慮してほしいとした。

2026年MotoGPアメリカズGP予選に出場するディ・ジャンアントニオ

金曜からすでに全力で臨む必要があり、土曜、日曜も忙しいと説明した。さらに予選を増やすより、落ち着いて走れる練習がほしいという。また、現状では大会の意思決定におけるライダーの意見の重みが小さいとも感じている。

INKA SPORTS 分析:レース数だけでなく、練習の用途を見る

当サイトの分析では、2026年の22戦で各大会にスプリントと決勝があるため、予定上は44レースとなる。ただしこの数には、練習でQ2資格を争い、予選でグリッドを争うプレッシャーが含まれていない。現行制度では金曜午後からQ1を避けられるかが懸かり、高い強度の競争はスプリントのスタートより早く始まる。レース数だけを数えると、ディ・ジャンアントニオが気にかける連続した負担を見落とす。

2つの予選があれば2レースのグリッドを個別に決められるが、ライダーの準備機会がどう変わるかは、週末へどう組み込むかによる。新しい予選が既存のフリープラクティスを使うなら、コースへの習熟やセットアップの評価の機会も変わる。練習を残すなら、日程には全力のタイム計測をもう1回収める必要がある。公式説明がフリープラクティスに与える準備の役割と、ライダーが望む余裕を持った走行は、具体的な時間割を評価する際に合わせて考慮すべきものだ。

まとめ

独立したスプリント予選の議論は、グリッド争いと練習による準備の配分、そしてライダーがシーズンを通じた高い強度にどう対応するかに関わる。ディ・ジャンアントニオは身体の状態と練習機会を議論に加えた。案はまだ正式手続き待ちであり、今後の具体的な時間割が準備の余地をどう保ち、ライダーの声にどう応えるかが、単に予選が1回増えること以上に実際の変化を示す。