MotoGPは9月24日、2つの長期開催契約を確認した。ムジェロは新たな5年契約により2031年シーズン終了までイタリアGPを開催し、アルガルベ国際サーキット、通称ポルティマンは3年延長して2029年までポルトガルGPを開催する。2会場の長期的な開催は決まったが、2027年の具体的な日付は9月25日に発表される全日程を待つことになる。
2つのサーキットの歴史と観客記録
ムジェロは1976年に初めてモーターサイクルのグランプリを開催し、1991年からカレンダーの定番会場となった。イタリア・トスカーナの谷間にあり、公式の全長は5.25キロ、最長ストレートは1.141キロ。高速・低速コーナーと起伏を組み合わせたレイアウトを持つ。新契約はこのコースとイタリアGPの長い関係を継続するものだ。
ポルティマンは2020年に初めてMotoGPカレンダーへ入り、ポルトガルGPを2012年以来の開催へ戻した。2021年にも開催し、2023年からはより長期的なカレンダー上の位置を得た。ポルトガル南部のこのコースは全長4.59キロ、15コーナーで、大きな高低差が特徴だ。
両大会とも最近、各会場のMotoGP観客数記録を更新したが、集計年は異なる。ムジェロが発表したのは2026年の週末全体で178,723人、ポルティマンは2025年の週末全体で166,000人超だ。いずれも週末を通した数字で、1日の観客数として扱うことはできず、同じ年の2大会の人気を直接比較するにも不十分だ。

主催者は長期的な発展と観光閑散期の効果を重視
ムジェロ・サーキットのCEO兼ディレクター、パオロ・ポーリは、契約延長がサーキットの継続的な発展へ安定した基盤を与えると述べた。アルガルベ国際サーキットのCEO、ジャイメ・コスタは、3年延長をサーキットと運営チームの仕事への評価と捉えた。MotoGP副CEOのカルロス・エスペレータは、それぞれムジェロの歴史とファンの雰囲気、ポルティマンの難しいレイアウトが生むレースの魅力を評価した。
2026年ポルトガルGPは11月20日から22日に予定されている。アルガルベの観光機関の責任者アンドレ・ゴメスは、現地の観光繁忙期以外に開かれることで訪問者やビジネスを呼び込み、年間を通じた観光地への発展を支えると指摘した。延長発表は宿泊、飲食、交通などの需要にも触れている。これらは主催者と観光機関による大会の役割への評価だ。
INKA SPORTS 分析:開催契約の期限と日程が担う役割は異なる
2つの契約がまず解決するのは、今後数年間どこでレースを行うかという問題だ。ポーリが強調する発展の基盤も、コスタが評価する運営の仕事も、会場が継続して開催できることを前提にしている。一方、ポルトガル側が重視する閑散期への効果は、具体的な日付にも関わる。2026年の11月開催は現地の閑散期観光の目標と結び付けられるが、長期延長そのものが今後も毎年同じ週末に行うことを意味するわけではない。契約期限と年間日程を分けることで、一方は開催の継続性を、もう一方は現地の1年の中での大会の位置を決めることが分かる。
まとめ
ムジェロとポルティマンはそれぞれ2031年、2029年までの開催の確実性を得た。延長への期待にも重点の違いがあり、前者はコースの継続的発展、後者は観光繁忙期以外の大会の役割も重視する。観戦旅行を考えるファンにとって、契約は今後もこの2会場でMotoGPを見られることを示すが、実際の旅程には対象シーズンの日付の確認が必要だ。2027年の具体的な週末は、9月25日の全カレンダー発表で明らかになる。