Motorsport.comが9月19日に伝えたところによると、フランチェスコ・バニャイアはオーストリアGPで、2027年の予選方式について提案した。土曜日の予選でまずスプリントのグリッドを決め、スプリント中の各ライダーの最速ラップを使って日曜日の決勝グリッドを並べるという案だ。2レースのグリッドが同じ予選で決まる仕組みをやめ、予選で失敗したライダーに2度目の機会を与えたいとしている。
2026年の方式では、土曜日の予選で決まった順番がスプリントと決勝の両方に使われる。MotoGP公式の週末の流れの説明によると、金曜日のプラクティス上位10人がQ2へ直接進み、それ以外のライダーはQ1で2つの進出枠を争う。バニャイアは、予選で転倒することもあると指摘する。決勝グリッドをスプリントのラップタイムで改めて争えるなら、1度の予選の失敗が2レースに影響し続けずに済むという考えだ。
負荷の高いタイムアタックの機会は増やしたくない
一方でバニャイアは、土曜日はすでに非常に厳しい日程であるため、タイムを競うセッションをさらに増やしたくないとも強調した。スプリントのラップタイムはチームが日曜日に備える助けになると考えている。また、練習の中に予選の選抜を組み込むことにも賛成せず、両者の間でバランスを取る必要があるという。2度目の機会を求める提案と、セッションをこれ以上増やさないという要望は同時に示されたものだ。
ホンダのルカ・マリーニは、金曜日のプラクティスが実際に果たす役割に議論の重点を置いた。練習はすでに予選の選抜という性格を持っており、金曜日午後と土曜日午前に予選を1回ずつ置いても、現行のセッションを呼び替えるだけかもしれないと指摘した。ライダー、メーカー、観戦の魅力にとって有益な変更なら議論する用意があり、ライダーも話し合いに参加したいとしている。

10月7日に独立した予選の実施が決定
FIMは10月7日、2027年シーズンの正式な方式を公表した。金曜日に45分のFP1、30分のFP2、全ライダーを対象とする15分のスプリント予選を設ける。土曜日には20分のFP3を行い、その後、決勝のQ1とQ2をそれぞれ15分で実施する。全ライダーがQ1に参加し、上位12人がQ2へ進む。スプリントは金曜日の予選順、決勝は土曜日の予選結果に基づくグリッドを採用し、スプリントの最速ラップによる並べ替えは採用されなかった。
INKA SPORTS 分析:共通する狙いと、最終的な方法の違い
正式な方式とバニャイアの提案に共通するのは、2レースのグリッドを別々に決め、1度の予選で両方の並びが決まる結びつきを解く点だ。違うのは、その実現方法である。バニャイアは既存のスプリントを利用して決勝グリッドを改めて決めることを望んだが、正式案はスプリントが始まる前に、独立した予選で2つの順番を確定させる。したがってスプリント中のラップタイムは決勝グリッドに関与せず、ライダーはスプリントの順位争いに加えて、グリッドのために最速ラップを探る必要がない。
タイムを競うセッションを増やさないという要望についても、正式な方式は彼の案をそのまま取り入れていない。スプリント予選を新設し、金曜日のプラクティス上位10人がQ2へ直接進む形ではなく、全ライダーがまず決勝Q1に参加する。FIMは、追加セッションの分を補うため練習時間を短縮すると説明した。正式な日程では、タイムを競う予選の追加と練習時間の圧縮が同時に起きる。後者を、そのままライダーが参加する競争的なセッションが1つ減ることと理解することはできない。
まとめ
バニャイアの9月の提案は、2度目の予選機会をスプリントに組み込むとともに、タイムを競うセッションをさらに増やさないことを求めるものだった。10月7日に確定した2027年方式は、2レースのグリッド分離を実現したが、採用したのは独立した予選であり、練習時間を減らして日程を調整した。共通の狙いと具体的な手段を区別することで、ライダーの提案と最終規則の違いが見えてくる。