2026年トヨタGRヤリスRally1の大会前公式資料写真

2026年世界ラリー選手権は1月22日から25日にモンテカルロで開幕する。クルーはモナコから出発し、競技の中心は引き続きフランスのアルプス山岳地帯となり、ギャップが再び拠点を担う。ここでの難しさは単に舗装路での速さを追うことではなく、ひとつのステージの中で乾燥、湿潤、凍結、積雪の各路面がどこに現れるかを読むことにある。天気予報では週末に大雪となる可能性があり、変化し続ける路面によって出走順とタイヤ選択の影響も大きくなり得る。

今大会は17のスペシャルステージで構成され、競技距離は340キロを超える。日陰のコーナーにまだ氷が残っていても、数百メートル先の日当たりのよい道ではすでに路面が濡れているかもしれない。クルーが出走前にタイヤを決める材料は、レッキのノート、アイスノートクルーからの情報、その時点の天候に限られる。ある路面に適したタイヤを選んでも、ステージ全体に対応できるとは限らない。優勝を争う側にとっては、乾いた道で数秒を稼ぐより、低グリップ区間で数十秒を失わないことの方が重要な場合が多い。

トヨタはドライバーズ王者のセバスチャン・オジエを擁して新シーズンを迎える。ギャップ出身のオジエはすでにモンテカルロで10勝を挙げており、今週も勝てばこの大会での最多勝記録をさらに伸ばす。エルフィン・エバンスは自身初の世界タイトルを追い続け、モンテカルロのポイントが年間の戦いの出発点となる。トヨタは勝田貴元とサミ・パヤリも起用。陣容の変化は、オリバー・ソルベルグとコ・ドライバーのエリオット・エドモンドソンが最高峰クラスに加わることだ。

ソルベルグは昨季WRC2タイトルを獲得し、エストニアではトヨタのRally1マシンで初出場しながら勝利した。しかしモンテカルロは別の試練となる。高速グラベルでの経験が、そのまま雪と氷の切り替わり、タイヤ選択のための情報と実際の状況とのずれ、夜間の視界といった問題を解決するわけではない。トヨタは今大会のマニュファクチャラーズ登録車3台に新しいリヤウイングを装着し、現行Rally1規則の最終シーズンに利用できるホモロゲーション更新によって、空力とサスペンションを変更した。新しい部品がクルーの安定した走りを助けるかどうかは、さまざまな路面のステージを走って初めて分かる。

2026年トヨタのオリバー・ソルベルグとコ・ドライバーのエリオット・エドモンドソンの大会前公式写真

ヒョンデはティエリー・ヌービル、アドリアン・フルモー、そして最高峰に復帰するニュージーランド出身のヘイデン・パッドンを起用する。ヌービルはモンテカルロで2度優勝しており、フルモーも昨季、ヒョンデで初めて同大会に出場した際に好走した。Mスポーツ・フォードではジョシュ・マクアーリーンがRally1の経験を重ね、ジョン・アームストロングが最高峰デビューを迎える。グレゴワール・ミュンスターもエントリーしている。複雑な天候の中で各チームが全車を走り続けさせられるかは、単一のテストステージの順位よりも競争力をよく示すだろう。

WRC2ではメーカーの復帰にも注目が集まる。ランチアがイプシロンRally2 HFインテグラーレで世界ラリーの舞台へ戻り、同ブランドとして2000年以来のWRC参戦となる。Rally2のクルーは最高峰のマシンと多くの道路を共有し、通過する車両や天候によって路面は変わっていく。そのためクラス内の独立した勝負とともに、路面がどう変化していくかも見どころとなる。プレビューの段階では、いかなるテストの速さも正式な競技結果とはみなせない。実際の総合タイムの積み上げは、木曜日のスペシャルステージから始まる。

最後の2日間にも特徴がある。土曜夜にはモンテカルロの港周辺にスーパーSSが設けられ、2008年以来初めて競技区間がモナコの市街地へ戻る。日曜日にはさらに、山岳地帯での最後の試練を走り切らなければならない。それまでに築いたリードも、雪の残るひと区間、ひとつのタイヤ判断、急変する視界によって失われ得る。今大会がまず問うのは、誰が路面を読み続け、リスクを抑え、最後のステージまで速さを持続できるかということだ。