KTM公式の日本GP日曜写真:23号車を駆るバスティアニーニ

10月4日、MotoGP第16戦日本GPがもてぎで終了した。レッドブルKTMテック3のエネア・バスティアニーニは7番手からスタートし、3位のマルコ・ベッツェッキにわずか0.078秒届かず4位で終えた。これは今季決勝の最高順位で、それまでのアメリカズGPとオランダGPの2度の6位を上回る。KTMは4台すべてが得点したが、同じハードリヤタイヤでも異なる問題に直面した。全結果は日本GP決勝レポートを参照。

約1.9秒から0.078秒へ、速さを追い抜きにつなげる必要

公式結果ではバスティアニーニが優勝者から2.330秒、ベッツェッキが2.252秒遅れで、差は0.078秒だった。この終盤の争いは最後の表彰台枠を決めるものだった。

MotoGP公式レポートによると、15周目の開始時点でバスティアニーニは3位からなお約1.9秒遅れていたが、フィニッシュでは0.078秒へ縮め、約1.8秒を取り戻した。公式の周回別計時では20~23周目にその時点のレース最速ラップを連続して更新し、23周目に今回の最速となる1分43秒041を記録した。

公式の周回別計時の累積タイムから計算すると、24周目に入った時点でも差は0.343秒だった。最終周はバスティアニーニが1分43秒473、ベッツェッキが1分43秒738で、前者が0.265秒を取り戻したが、最終的に0.078秒残った。

同じハードリヤでも、4人の難しさはどこにあったか

MotoGP公式レポートは全ライダーがハードリヤを選び、週末にそのタイヤで走る時間は非常に少なかったと確認している。KTMの発表によると、再舗装された路面の摩耗性は土曜のスプリントですでに耐久性の課題を生んでいた。バスティアニーニは、ハードで1周目からこれほど良い感触を得られるとは予想していなかったと語った。序盤にペドロ・アコスタを抜くのに少し時間がかかったが、中盤からは攻める強度を上げ続けられたという。

レッドブルKTMファクトリーチームのアコスタは3番手から出て7位だった。マシンとタイヤが想定どおりにかみ合わず、進入時にうまく減速できず、立ち上がりの加速にも苦しんだと考えている。KTMはまた、序盤に硬めのタイヤを作動温度へ上げるため時間を要したと説明した。アコスタは別のKTMのデータと比較し、違いを探りたいとしている。

ブラッド・ビンダーは17番手から11位へ追い上げ、5ポイントを獲得した。タイヤを守るため攻める強度を下げたが、レース後にはタイヤはもっと長い距離にも耐えられたと考えた。また、予選第1セッション(Q1)での転倒が週末を難しくしたとも認めた。後方スタートはレースの出発点に影響し、慎重すぎたタイヤ温存の判断は決勝での攻め方に影響した。

KTM公式の日本GP決勝写真:アコスタとバスティアニーニ

左肩の問題でそれまでの4大会を欠場したマーベリック・ビニャーレスは復帰し、19番手から14位へ上がって2ポイントを獲得した。週末が進むにつれてマシンへの理解が深まり、もてぎの強いブレーキングで腕が疲れたと述べた。24周の決勝完走は、全レース距離へ再適応するための検証となった。

レッドブルKTMファクトリーのチーム代表アキ・アヨは4人全員の得点を評価した一方、アコスタの週末前半の速さを踏まえるとファクトリーは表彰台を期待しており、実現できなかった理由を分析する必要があると述べた。バスティアニーニの4位は、違いを探す際に使える同じレースでの比較対象となる。

KTMの4人の決勝比較

ライダー 所属チーム スタート順位 最終順位 差し引き順位変化 優勝者との差
エネア・バスティアニーニ レッドブルKTMテック3 7 4 3順位上昇 +2.330秒
ペドロ・アコスタ レッドブルKTMファクトリー 3 7 4順位下降 +16.928秒
ブラッド・ビンダー レッドブルKTMファクトリー 17 11 6順位上昇 +25.853秒
マーベリック・ビニャーレス レッドブルKTMテック3 19 14 5順位上昇 +33.995秒

スタート順位、最終順位、優勝者との差はMotoGP公式グリッド表と決勝結果に基づく。差し引き順位変化はスタート順位から最終順位を引いたもので、コース上の追い抜き回数とは異なる。

INKA SPORTS 分析:表彰台への追撃に何が足りず、ファクトリーは何を検証すべきか

バスティアニーニがラップタイムを続けて改善したことは、後半の速さで表彰台へ迫り続けられたことを示す。しかし最終周の開始時に必要だった挽回は0.343秒で、実際に取り戻したのは0.265秒だった。追い抜くためのレース距離はもう残っていなかった。この追撃を振り返る際の焦点は、どうすればより早く3位へ近づけたかに置くべきだ。本人が挙げた序盤のアコスタの追い抜きに要した時間も、後半のタイムと併せて見る必要がある。終盤の速さを実際の順位争いの機会にするには、前半の損失を減らす必要がある。

アコスタの問題は進入での減速と立ち上がりの加速にあった。一方、ビンダーはハードリヤの感触を評価しながら、温存のために慎重すぎる走りをしたと考えた。したがって調整の方向は異なる。前者は制動と加速でのマシンとタイヤの組み合わせを調べ、後者はタイヤがどの程度の攻めに耐えられるかを見直す必要がある。ファクトリーが7位と11位だけから共通の問題をまとめれば、2つの説明の違いを見落とす。

土曜には新舗装の摩耗性がすでにタイヤの耐久性を試しており、ビンダーの慎重な温存には背景があった。しかし日曜はバスティアニーニが中盤から加速を続け、ビンダーもさらに距離を走れる余力があったと考えた。この比較は、決勝の実際の情報から温存の程度が適切だったかを見直す必要を示す。バスティアニーニが1周目から良い感触を得たことも、アコスタの序盤の昇温過程と比べ、違いが出た時点を探る機会を与える。

ビニャーレスの14位は、4戦欠場後に24周の全距離に耐えられるかという別の問いに答えた。強いブレーキングによる腕の疲労は、復帰段階で本人が明確に挙げた難しさだった。完走し、セッションごとにマシンの感触を改善することが、その後さらに速さを高める基礎となる。復帰の評価にも、身体の負荷とマシン性能を併せて見る必要がある。

まとめ

もてぎでのKTMの収穫は、バスティアニーニが後半の速さを持続的な表彰台争いに変え、4人全員が得点したことだ。ファクトリーの次の重点は具体的で、アコスタの進入時の減速と立ち上がりの加速をかみ合わせ、ビンダーのタイヤ温存の程度の判断をより正確にすることにある。序盤の損失を抑えながら後半の速さを守ってこそ、今回の表彰台への接近を、より良い最終順位へ変える機会が生まれる。

日本GP後のKTMライダーの年間ポイント

KTMのレース後発表によると、アコスタは243ポイントで年間4位、バスティアニーニは116ポイントで11位、ビンダーは99ポイントで13位、ビニャーレスは12ポイントで22位となっている。