MotoGPの公式予選レポートとQ1、Q2のリザルトによると、ホルヘ・マルティンは9月19日のオーストリアGP予選で1分27秒917を記録し、ポールポジションを獲得した。マルク・マルケスはわずか0.015秒差、ペドロ・アコスタは0.071秒差で、3人がフロントロウを構成する。マルティンとマルク・マルケスはライダーズ選手権で同点に並んでおり、この1周の争いではアプリリアのマルティンが相手より前のスタート位置を手にした。
後半の改善がポールを決め、黄旗が最後の機会を制限
Q2の最初のアタックを終えた時点でトップに立っていたのは、地元で戦うKTMのアコスタで、マルク・マルケスとアレックス・マルケスが続いた。マルティンとチームメイトのマルコ・ベッツェッキはまだ追う側におり、この段階の順位でポールの行方が決まったわけではなかった。
その後、マルティンはタイムを更新してトップへ立ち、次のアタックでもさらに改善して、最終的に基準を1分27秒917まで引き下げた。マルク・マルケスも自己ベストの1分27秒932を記録したが、0.015秒届かなかった。アコスタは1分27秒988で3番手。公式Q2リザルトでは、上位3人のベストはいずれも各自の7周目に記録されている。
最終段階には、アレックス・マルケスがターン1で転倒して黄旗が出た。MotoGPのレポートによると、残り時間が少ない中で黄旗が計測の機会を妨げ、ライダーたちには最後の1回のアタックしか残らなかった。アコスタもマルク・マルケスも、それ以上タイムを改善できなかった。マルティンはすでに記録していたタイムで首位を守り、アレックス・マルケスはそれまでのタイムで6番手を確保した。事故ではライダーは無事と記録されている。
ベッツェッキは1分28秒166で4番手となり、ポールから0.249秒差。小椋藍は1分28秒450で5番手に入り、アプリリアが上位5台のうち3台を占めた。セカンドロウのもう1人、アレックス・マルケスは1分28秒473で、小椋との差はわずか0.023秒だった。

Q1は同タイムで通過、Q2で改めて決まったスタート順
Q1ではヨハン・ザルコとフランチェスコ・バニャイアがともに1分28秒753を記録し、公式順位ではこの順に1番手、2番手となって、両者ともQ2へ進んだ。ラウル・フェルナンデスは1分28秒871で3番手となり、2つの通過枠を得たライダーからいずれも0.118秒差だった。最終的な全体のスタート順では13番手となり、その後ろのポル・エスパルガロが14番手を得た。
Q2では、バニャイアが1分28秒527で7番手となり、ファビオ・ディ・ジャンアントニオとファビオ・クアルタラロが8番手、9番手に続いた。ザルコは1分28秒632で10番手。ブラッド・ビンダーとフェルミン・アルデゲルが11番手、12番手だった。以下の表では上位12人にQ2のベストを、進出できなかったライダーにQ1のベストを記載し、全22人の順位を示している。
全スターティンググリッド
| 順位 | ライダー | チーム | ラップタイム |
|---|---|---|---|
| 1 | ホルヘ・マルティン | アプリリア | 1:27.917 |
| 2 | マルク・マルケス | ドゥカティ | 1:27.932 |
| 3 | ペドロ・アコスタ | レッドブルKTMファクトリー | 1:27.988 |
| 4 | マルコ・ベッツェッキ | アプリリア | 1:28.166 |
| 5 | 小椋藍 | トラックハウス | 1:28.450 |
| 6 | アレックス・マルケス | グレシーニ | 1:28.473 |
| 7 | フランチェスコ・バニャイア | ドゥカティ | 1:28.527 |
| 8 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | VR46 | 1:28.612 |
| 9 | ファビオ・クアルタラロ | ヤマハ | 1:28.623 |
| 10 | ヨハン・ザルコ | カストロール・ホンダLCR | 1:28.632 |
| 11 | ブラッド・ビンダー | レッドブルKTMファクトリー | 1:28.729 |
| 12 | フェルミン・アルデゲル | グレシーニ | 1:28.862 |
| 13 | ラウル・フェルナンデス | トラックハウス | 1:28.871(Q1) |
| 14 | ポル・エスパルガロ | レッドブルKTMテック3 | 1:28.972(Q1) |
| 15 | ルカ・マリーニ | ホンダ | 1:29.110(Q1) |
| 16 | ディオゴ・モレイラ | ホンダLCR | 1:29.154(Q1) |
| 17 | エネア・バスティアニーニ | レッドブルKTMテック3 | 1:29.165(Q1) |
| 18 | 中上貴晶 | ホンダ | 1:29.442(Q1) |
| 19 | フランコ・モルビデリ | VR46 | 1:29.554(Q1) |
| 20 | アレックス・リンス | ヤマハ | 1:29.663(Q1) |
| 21 | ジャック・ミラー | プラマック | 1:29.689(Q1) |
| 22 | トプラク・ラズガットリオグル | プラマック | 1:30.056(Q1) |
INKA SPORTS 分析:わずかなタイム差がスタート位置を分ける仕組み
この予選の僅差は、ポール争いだけでなく中団のスタート位置にも表れた。マルティンはマルク・マルケスより0.015秒速く、上位3人の差は合計でわずか0.071秒だった。一方、バニャイアとザルコのQ2での差は0.105秒だったが、その間にディ・ジャンアントニオとクアルタラロが入り、最終順位は7番手と10番手に分かれた。小さな差が何ポジションに相当するかは、ほかのライダーのタイム分布によって変わるため、差の大きさだけではスタート時の状況を判断できない。
この合算表を読む際には、2つの予選セッションの通過基準も区別しなければならない。13番手のラウル・フェルナンデスのタイムは、12番手のアルデゲルよりわずか0.009秒遅いが、これはラウルがQ2進出に足りなかった差ではない。Q1で比較する相手は、通過した2人が共通して記録した1分28秒753であり、同じセッションでは0.118秒遅かった。上位12人はQ2、残る10人はQ1のタイムを採用しているため、セッションをまたぐ差は実際の通過ラインとの差の代わりにはならない。Q1で同タイムを記録して通過したバニャイアとザルコが、最終的に異なるスタート位置となった理由もここにある。
まとめ
マルティンは2度の改善で記録したベストを守ってポールを獲得し、マルク・マルケスとアコスタはフロントロウの差を0.071秒以内に収めた。この結果が確認するのは、今回の予選で得たスタート位置の優位だ。先頭列の争いは接近し、中団でも短いタイム差の間に複数の順位が入った。次の焦点は、スタート後にもその位置を保てるかとなる。1周のタイムだけでは、レースで持続するペースや順位変動までは分からない。