マレーシアGP終了の時期に、次戦カタールGPの参戦に関する別々の動きが明らかになった。ヤマハは2026年カタールGPに参加しないと発表。一方、アレックス・マルケスはグレシーニの決勝後コメントで、手術のために休み、最後の2戦に十分回復した状態で戻ることを目指すと述べた。
ヤマハは全社的な渡航制限を維持
MotoGPは11月1日、ヤマハ発動機とMotoGP Groupの声明全文を掲載した。ヤマハは中東情勢を改めて評価した結果、既存の全社的渡航制限を変更する十分な根拠は得られなかったと説明し、カタールGPに参加しない決定をMotoGP Groupに伝えたとした。
ヤマハによれば、これは現時点で得られる情報に基づく企業としての判断であり、MotoGP Groupや主催者が講じた措置とは独立している。同時にMotoGPへの取り組みを継続し、ポルトガルGPでの復帰を望んでいると表明した。
MotoGP Groupは失望を表明した。カタール側、ルサイル・インターナショナル・サーキット、独立した安全助言者との協議と継続的なリスク評価を経ても、現在の開催計画を変えるべき情報は得ていないとしている。これは主催者の評価であり、あらゆるリスクが存在しないとの保証ではない。
開催計画と競技上の対応は別の問題
同グループは、その日のうちに各メーカーとチームへ立場と最新情報を伝え、ヤマハ以外の参加者から出場の確認を得たとも説明した。したがって、ヤマハの欠場と大会中止は別であり、今回の声明はカタールGPの中止を発表したものではない。

今後の対応については、ヤマハとMotoGP、IRTAの契約への影響と、FIMが選手権規則に基づいて扱う競技上の影響を分けている。具体的な競技上の処分は公表されておらず、起こり得る措置を決定済みの制裁として扱うことはできない。
アレックスは手術を決断、目標は最後の2戦
アレックスの予定は別の発表に基づく。グレシーニの11月1日付決勝後リリースで、彼はセパンでの表彰台を喜ぶ一方、連続する2戦が身体的に非常に厳しかったと説明。いったん休んで「明日」、すなわち11月2日に手術を受けると語った。
続ければカタールでFP1さえ走り切る体力がないとし、複数あった手術の機会を海外連戦完了のため可能な限り先延ばししていたという。今の目標は最後の2戦へ万全に戻ることだ。
公式日程ではカタールが11月6~8日、ポルトガルが11月20~22日、最終戦バレンシアが11月27~29日となる。アレックスのいう最後の2戦はポルトガルとバレンシアに当たるが、実際の参戦はその後の状況に左右される。
INKA SPORTS 分析と総括:異なる理由と判断の役割
二つの動きは分けて理解する必要がある。ヤマハは企業の渡航方針に基づく参戦判断を示し、アレックスは個人の治療と回復の計画を示した。MotoGPの開催計画とFIMの競技上の権限も役割が異なり、いずれかの判断で他を代替できるわけではない。
次戦の顔ぶれへの影響は出始めているが、確認された内容はそれぞれ具体的だ。ヤマハはポルトガル復帰を望み、アレックスは最後の2戦を目指し、主催者はカタール開催計画を維持している。次に注目すべき更新はFIMの具体的判断と、各チームによる実際の参戦体制や医療面の進展の確認となる。