アプリリアにタイトルを争うライダーが2人いるのは、強みなのか、それとも負担なのか。Motorsport.comが10月8日に報じたところによると、アプリリア・レーシングCEOのマッシモ・リボラはインドネシアGP木曜の合同記者会見で、2人が互いにポイントを奪うことを認めた。それでも複数のライダーが同じマシンで速く走れることは、前向きな兆候と捉えている。同席したドゥカティ・コルセのゼネラルマネージャー、ジジ・ダッリーニャも、より多くのライダーに前方で走ってほしいと語った。
リボラ:マルク・マルケスとドゥカティへの挑戦は最も難しい仕事
マンダリカの週末を迎える時点で、ホルヘ・マルティンはマルク・マルケスに2点先行し、もう1人のアプリリア・レーシングのマルコ・ベッツェッキは首位から49点差だった。リボラは、マルク・マルケスとドゥカティの組み合わせに立ち向かうのは最も難しい挑戦の一つであり、争いに加われているだけでもノアーレのファクトリー内の仕事が進歩した証しになると述べた。
リボラは昨年、マルク・マルケスを倒せると発言したのは、まず社内に目標達成は可能だと信じてもらうためだったと振り返った。今年アプリリアはすでに何度かそれを果たしたが、タイトルが手中にあると宣言したわけではなく、シーズン最後まで続けられるかを語るには早いとした。
両首脳とも、前方で走るのが1人だけでないことを望む
マルティンとベッツェッキが同時にタイトルを争う利点と欠点を問われ、リボラは2人の間にポイント争いがあることを否定しなかった。そのうえで、複数のライダーがこのマシンを速く走らせられることは選手権と競技自体に有益で、将来加わるかもしれないライダーにも前向きなメッセージを送れると強調した。

ダッリーニャの回答も同じ方向だった。前方にいるライダーは多いほどよく、ドゥカティでも1人だけでなく複数にこうした争いへ加わってほしいとした。両者に共通するのは、メーカーが複数のライダーに競争力を発揮してもらいたいという考えだ。
INKA SPORTS 分析:それでも複数ライダーの競争力を求める理由
リボラは2つのことを同時に受け入れている。チーム内のライバルはポイントを奪い合う一方、複数が速く走れれば、マシンがより幅広く競争力を持つことを証明できる。前者は個々のライダーのタイトルへの道に関わり、後者はメーカーが異なるライダーに速さを発揮させられるかに関わる。したがってポイント面の相互作用を認めることは、競争力を持つのが1人だけになってほしいという意味ではない。より多くのライダーに先頭へ出てほしいというダッリーニャの答えも、この判断を裏付ける。
まとめ
両者の回答からは、メーカーがライダーのタイトル獲得機会を重視すると同時に、同じマシンでより多くのライダーが前方を走ることを望んでいると分かる。アプリリアにとって2人が互いにポイントを奪うことは、その競争に伴う代償であり、リボラはそれでも受け入れる考えだ。