接触リタイアに終わったメキシコGPを、アービッド・リンドブラッドは運転への自信を取り戻す一歩と捉えている。レーシングブルズの新人は、オスカー・ピアストリと本当に競り合えており、直前の数戦よりも本来の自分に近い感覚があったと振り返った。
F1公式サイトが11月3日に掲載したのは、11月1日のレース後の反応だ。リンドブラッドはその時点では全ての映像を確認しておらず、接触への総合的な判断を控えるとした。まず重視していたのは、二人が長く争えたレースペースだった。
7位を巡る争いは10周以上に及んだ
赤旗中断後の再スタートでピアストリの前に出たリンドブラッドは、7位を巡って競り合った。本人によれば、相手は10周以上にわたって後方にいたという。その順位を守る意思があり、外側から簡単に抜かせるつもりはなかった。
その後、ピアストリがターン1の外側から攻め、リンドブラッド車の左リア部分に接触。レーシングブルズの車は姿勢を崩して壁に衝突し、リタイアした。ピアストリには接触の責任を問う10秒のレース後ペナルティーが科された。長く続いたポイント争いは、リンドブラッドにとって完走につながらなかった。

事故後に失ったリズムと自信
メキシコを前向きに評価する背景には、それ以前の苦しい時期がある。マドリードとバクーでの二度のクラッシュでリズムを失い、車を限界まで攻める自信も薄れていたと説明した。
その影響は決勝でより強く表れていた。予選ではある程度の走りをまとめられても、直近数戦のレースペースは弱点だったという。メキシコでは自分らしい感覚が戻ったため、ブラジルへ向けて期待を抱いている。
INKA SPORTS 分析とまとめ:結果と運転の感覚は異なる課題を示す
リタイアと自信の回復は矛盾しない。前者は今回のレースで得た結果、後者は継続して走る際の手応えを表す。本人が改善を感じたのは予選の一発よりも決勝ペースであり、長い攻防の中で競争力を保てるかが重要な指標になる。
それが、無得点の週末にも前向きな反応が生まれた理由だ。メキシコでは最近の不調とは違う運転感覚を得たが、完走という成果には結びつかなかった。ブラジルでは、その自信をレース全体で保ち、安定した結果へつなげられるかが次の注目点となる。