ハースは2027年のF1参戦に向けラファエル・カマラと契約し、チーム代表の小松礼雄はオリー・ベアマンとの協力継続も望んでいる。F1公式が10月16日に掲載したローレンス・バレットによるインタビューでは、残留を望む具体的な理由を2つ挙げた。ベアマンはコース上で追い越しの機会をつかみ、マシンに競争力がないときもチームが再び仕事へ向かうのを助けられる。もう1席の正式な人選は未発表で、小松は最終的な決定を完全に自分だけで握っているわけではないと述べた。
シンガポールのスプリント:追い越して得点圏に入り、その後に前方の接触の恩恵
小松はインタビューで、シンガポールでのベアマンの追い越し判断と正確な運転を評価した。ハースの10月10日のスプリントレポートは、実際の経過を記録している。ベアマンは再開後にピエール・ガスリーを抜き、得点圏の8位へ上がった。その後ノリスとピアストリの接触で6位に進み、3ポイントを得た。この結果には自ら獲得した順位と、前方の相手のアクシデントの恩恵の両方がある。
ベアマンはレース後、得点には多少の幸運も必要だったが、チームも必要な仕事を実行したと認めた。小松は特に、当日のチーム内の意思疎通が明確で、判断も冷静だったことを挙げ、以前のセパン戦での問題を改善したと述べた。
日曜の決勝は、マシンの競争力の限界も示した。ベアマンとオコンは1周目に位置を入れ替え、いくつかのコーナーで争った後、ベアマンが前に出て、さらにサインツも抜いた。しかし最終的には12位、オコンは13位だった。小松はレース後、第2スティントの速さが再びポイントを狙うには足りなかったとする一方、チーム全体の実行を評価した。ベアマンも1周当たりさらにコンマ数秒が必要だと述べた。
苦境への反応も残留を望む根拠
小松は最新のインタビューで、別の状況も例に挙げた。前年のメキシコで4位になったときより良い運転をしていても、マシンに競争力がなければ15位を争うことしかできない場合がある。この例は、ドライバーの悔しさを彼がどう理解するかを示す。重視するのは、ベアマンが失望から比較的早く実際の行動へ移り、スタッフをどう励まし、皆が取り組み続けるにはどうするかを考えられる点だ。その反応を性格上の強みと捉えている。

ベアマンは2025年にハースでフル参戦を始め、それ以前にもFP1を通じてチームの仕事に参加した。小松によると、双方は支え合い、ともに成長する環境を徐々に築き、この育成経験は新人を再び迎える自信も高めた。カマラが加入する段階で、ベアマンはすでにチームの働き方を知っており、これが若い2人の重要な違いとなる。
INKA SPORTS 分析:ベアマンを残す価値は協力関係の継続に
小松の評価は、最終順位とドライバーが果たした仕事を分けている。シンガポールのスプリントでは、ベアマンはまず追い越しで得点圏に入り、その後で相手同士の接触の恩恵を受けた。決勝でも追い越しをしたが、その後の速さに制限されて得点できなかった。両レースを合わせると、小松が6位や12位だけで走りを総括しない理由が分かる。機会をつかむこととマシン全体の速さは、別々に判断する必要がある。
チーム内の役割にも2つの層がある。明確な意思疎通と正しい判断はチーム全体の成果で、失望した後も同僚を励ますという小松の説明は、ドライバー個人の役割に対する評価だ。このため、継続の価値には個人の走りと、ドライバーとチームの仕事上の関係の維持が含まれる。特にカマラ加入後は、チームを知るドライバーを残すことで、既存の協力経験が引き続き役立つ可能性がある。
まとめ
カマラを迎えるハースにとって、ベアマンを残す価値はポイント獲得だけでなく、築いてきたドライバーとチームの協力関係を続けることにもある。小松の発言は人選の意向を示すが、もう1席の最終的な帰属はチームの正式発表を待つ必要がある。