インテルラゴスとサンパウロの周辺環境の空撮

F1は11月7日、サンパウロGPの契約を5年間延長し、インテルラゴスでの開催を2035年まで継続すると発表した。2026年のブラジルGP週末に公表された合意で、半世紀を超えるF1の歴史を持つ会場に新たな長期開催期間が定められた。

6度の王座決定を見届けたサーキット

正式名称はアウトドローモ・ジョゼ・カルロス・パーチェ。高低差のあるコースでは過去6回ドライバーズ王座が決まり、アロンソやハミルトンの戴冠の舞台にもなった。F1はフェルスタッペンが17番手から優勝した2024年のレースも振り返っている。

ドメニカリはブラジルがこれまで33人のF1ドライバーを輩出し、今週末はボルトレトとカマラも母国で走っていると紹介した。延長をF1の歴史と将来におけるブラジルの位置づけと結び付け、市と主催者の継続投資に感謝。インテルラゴスは長期開催会場であると同時に、ブラジル人選手が世界選手権で母国の観客の前に立つ舞台でもあり続ける。

ファン層、来場者数、都市への経済効果

F1発表によるブラジルのファン数は7580万人で、女性が44%、35歳未満が41%を占める。これは幅広いファン層を示す数値で、現地来場者数とは別の指標だ。来場者数は2024年の29万1717人から2025年の30万3627人へ増え、増加分は1万1910人、約4.1%となる。

発表では2025年大会のサンパウロへの経済効果を23億レアルとし、2024年の記録を9.7%上回ったと説明した。リカルド・ヌネス市長はホテル、飲食、小売、サービス業への波及に触れ、継続開催が投資の見通しや雇用、観光につながると述べた。

F1公式の契約延長記事で使用されたインテルラゴスの過去のレース写真

ヌネス市長が特に重視したのは投資の予見可能性だった。ホテル、飲食、小売、サービス業と、市の観光・国際イベント計画を継続開催の見通しに基づいて組み立てられるという。これは市長による延長の意義の説明であり、23億レアルは2025年大会の経済効果。新契約によって既に生まれた追加収入でも、将来毎年の利益を保証する数字でもない。

市の継続投資と放送を通じた接点

新契約の下でもサンパウロ市は観客と来賓の体験向上への投資を続ける。大会CEOのアラン・アドラーは延長を長期の取り組みへの評価とし、インテルラゴス近代化への市の支援が継続的な成長に重要だったと述べた。

発表は2035年までの開催を確認したが、新たな工事項目、年度予算、工期は列挙していない。観戦体験向上の方針は、今後具体的な施設とサービス事業として示されることになる。

F1はブラジルのGloboとの既存放送契約にも言及した。SporTVの有料視聴者は全走行セッションをライブとオンデマンドで視聴でき、シーズン15大会には無料地上波の生中継もある。前者は週末全体をカバーし、後者は有料契約のない視聴者にも一部GPの生中継を届けるもので、今回の開催契約延長とは別の合意だ。