2026年ブラジルGPの雨の予選で81号車を走らせるピアストリ

フルウエットからインターへの切り替え

オスカー・ピアストリは2026年ブラジルGPの雨の予選で12位となり、10番手から決勝に臨む予定だ。ルクレールはエンジンの規定数超過で10グリッド降格となり14番手へ、ハミルトンはパワーユニット一式の交換で20番手へ下がる。2人ともピアストリの後ろとなるため、順位が2つ繰り上がる。チームメイトのノリスはポールを獲得。結果が分かれた理由について、ピアストリはタイヤ交換と変化する路面への適応を挙げた。

Q1はフルウエットで通過したが、Q2では次第にインターミディエイトに適した状態になった。ピアストリは取材陣に、1周を終えてから交換したタイミングが少し遅く、タイヤを十分に温めるにはさらに1、2周が必要だったと説明した。

走行ラインの変更も必要だった。フルウエットで有効だったラインの一部が、インターでは機能しなかったという。交換する周だけでなく、その後に運転を修正し、グリップを探す時間を残せたかも問題だった。

ドライバーと代表が指摘した異なる局面

もう1周と、いくつかのより良い判断があれば、もっと競争できたとピアストリは考えている。ただ、赤旗が原因かと問われても、それだけに責任を求めなかった。赤旗がなければ全員がもう1周走れたため、自分だけに追加周を与えても突破できた証明にはならない。

F1公式が掲載したチームコメントには、さらに背景がある。ピアストリは自分がコース上で先の位置にいたことと、早い段階で赤旗が出る可能性が、タイヤ判断を難しくしたと説明した。雨でも感触は悪くなく、週末を通じてドライでは一層競争力を感じていたため、機会を生かせなかったことを悔やんだ。

2026年ブラジルGP予選後のノリス

アンドレア・ステラ代表は、赤旗時にピアストリが周回を終えようとしており、Q3進出に足りる可能性が高かったと評価した。同時に、急変する天候でインターへの適切な交換時期を判断する難しさも認めた。その周は完了せず、正式なタイムにはならなかった。

INKA SPORTS 分析と総括:交換判断が使える周回数を左右する

両者の説明は矛盾しない。交換が遅れれば昇温とライン変更に使える時間が減り、赤旗はその限られた機会をさらに短くする。ピアストリはそこに至る準備を、ステラは最後の機会が失われた瞬間を説明している。赤旗だけでは両方を十分に説明できない。

ノリスが変化する条件で決定的な1周を完成させたことは、マクラーレンにポールを争う力があったことを示す。ただし、ピアストリが同じ判断をすれば必ず成功したという意味ではない。コース上の位置、タイヤの状態、走り終えた周回数は異なり、未完了の周を順位に加えることもできない。

チームが検討すべきなのは交換時期、適応に残す余裕、突然の中断への対応だ。ピアストリは決勝でもまず天候を見るとしている。ドライでの走りには自信があるが、雨では継続的な判断が必要になる。10番手からの巻き返しは、決勝で実現すべき課題として残っている。