シャルル・ルクレールは9月26日のアゼルバイジャンGPで、バクーのフロントロウからスタートして4位に入った。レース後には、メルセデス、レッドブル、マクラーレンとの差を縮めるため、フェラーリにアップグレードを求め、相対的な競争力の低下は数戦続いていると指摘した。チームメイトのルイス・ハミルトンは、今回グリップが何度も変化して苦しんだと説明した。開発の進み具合と、今のマシンの性能をどう引き出すかが、両者の声に共通する課題となった。
予選2位:ポールから0.837秒差、3位にはわずか0.001秒差
FIA第51号の予選最終結果では、ジョージ・ラッセルのポールタイムは1:42.526、ルクレールは1:43.363で、差は0.837秒だった。3位のオスカー・ピアストリは1:43.364と、ルクレールからわずか0.001秒遅れだった。
フェラーリはターン1で首位を狙うためルクレールをソフトタイヤでスタートさせたが、1周目にピアストリに先に抜かれ、第1スティントではレッドブルの2台にも相次いで抜かれた。ピアストリが終盤に入賞圏外へ落ちた後、ルクレールは最終的に4位、ハミルトンは6位となった。FIAの最終結果ではそれぞれ12点と8点を獲得し、フェラーリの合計は20点だった。
開発の差を語るルクレール、グリップの変動を語るハミルトン
ルクレールはF1公式のレース後インタビューで、メルセデスとレッドブルは明らかに速く、マクラーレンもフェラーリをやや上回っているとし、数戦にわたる相対的な後退に対応する必要があると述べた。開発プロジェクトは進んでいるものの、同じ時期にライバルが何を準備しているかは分からないという。インタビューでは次の部品群の具体的な内容や投入時期は示されなかった。チームが掲載した別のコメントでは、ラップタイムは安定していたが、実際に表彰台を争うには足りなかったと話した。
ハミルトンは6番グリッドからスタートして6位で終えた。その間にランド・ノリスを抜いたが、後にキミ・アントネッリに抜かれた。週末を通じてタイヤを理想的な状態に保つのが難しく、グリップが一時的に上がっても再び低下したと説明した。チームのレース後コメントでは、エネルギーマネジメントの見直しも必要だと指摘した。
今回の更新申告:既存パッケージと新部品の対比
FIA第11号のマシン更新申告によると、フェラーリとメルセデスは今回のアップデートを申告していない。レッドブルはフロア、ディフューザー、サイドポッドなどの変更を申告し、局所的なダウンフォースを増やしながら気流を安定させることなどを狙った。マクラーレンはサイドポッドのインレット、エンジンカバー、フロアエッジ、ディフューザーなどの変更を申告した。この文書は部品の変更と狙う効果を説明するもので、実測したラップタイムの改善幅は示していない。

レッドブルはマックス・フェルスタッペンが2位、アイザック・ハジャーが3位となり、2台ともフェラーリの前で終えた。レッドブル代表はレース後のコメントでアップグレードが効果を発揮したと評価し、ハジャーも週末を通じたマシンの競争力を認めた。一方、フェルスタッペンは予選後にチームがパワーユニットの問題を発見し、交換したと説明した。新部品、既存パッケージの性能、問題の解消は、今回のレッドブルの前進を判断する際に考慮すべき背景だ。
INKA SPORTS 分析:フェラーリが縮めるべきなのは、持続的なレースペースの差
フロントロウはルクレールに有利なスタート位置を与えたが、2種類の異なる速度差を見えにくくする面もある。ピアストリとはほぼ同タイムだった一方、ラッセルとは0.837秒離れていた。決勝で先にマクラーレンに順位を奪われ、続いてレッドブルの2台に抜かれたことは、予選2位が首位争いの相手に近い持続的な速さへつながらなかったことをさらに示す。4位にはピアストリが終盤に入賞圏外へ落ちたことによる順位変動も含まれ、最終順位だけでフェラーリとトップ3の距離は評価できない。
レッドブルのダブル表彰台とハジャーの好意的なコメントにより、その前進は2人のドライバーの走りによって支えられている。ただし、個々のアップグレードが速さにどれだけ貢献したかは結果から切り分けられない。また、今回のアップデートを申告していないメルセデスがラッセルによって優勝したことは、「今週新部品を持ち込んだか」だけでは勝敗を説明できないことを示す。フェラーリはパッケージ全体の相対的な水準を上げる必要がある。ライバルも開発を進めているため、自分たちが進歩することと、実際に差を縮めることは、別々に検証すべき結果だ。
フェラーリの2人の説明は、異なる改善目標も示している。ルクレールはラップタイムを維持できても十分に速くなく、ハミルトンは使えるグリップを継続して得ることが難しかった。今後の部品を評価するには、持続的な車速がライバルに近づくかだけでなく、その性能を安定して発揮できるかも見る必要がある。予選の1周が速くなっただけでは、ハミルトンが述べたグリップの変動が改善されたかは分からない。また現時点では、2人の難しさを特定のタイヤや空力の不具合という1つの確定した原因にまとめる根拠もない。
まとめ
バクーがフェラーリに示した課題は、前を走る相手と競える持続的なレースペースを高め、その性能をドライバーがより安定して発揮できるようにすることだ。新部品の到着は検証の始まりにすぎない。相対的な差を縮め、レース中にグリップを持続させられるかが、ルクレールのアップグレード要求に応えられたかを決める。