2026年アゼルバイジャンGP決勝を走るハースのマシン

ハースは9月26日のアゼルバイジャンGPで今季初のダブル入賞を果たした。エステバン・オコンが8位、オリバー・ベアマンが9位となり、それぞれ4点と2点を獲得。FIAの同大会のコンストラクターズポイント文書では、ハースは27点で7位となっている。2台はリスタートの混戦後に入賞圏へ入り、終盤のプレッシャーにも耐えて、機会をフィニッシュまでつないだ。

リスタートで順位が変動、2台が入賞圏へ

ハース公式のレースレポートによると、オコンは13番グリッドからソフトタイヤでスタートし、第1スティントで追い上げるキミ・アントネッリに抜かれた。アレクサンダー・アルボンのクラッシュでセーフティカーが出ると、30周目にミディアムへ交換し、13番手で復帰した。最初のリスタートで前方に事故が起きた後、オコンは8番手に上がり、さらにオスカー・ピアストリがコースを外れたことで7番手となった。

ベアマンは10番グリッドからソフトでスタートし、発進後に順位を失ったが、その後アルボンとリアム・ローソンを抜いた。その間にはアントネッリにも抜かれた。セーフティカー中にミディアムへ交換し、リスタートの混戦後は9番手、ピアストリの後退で8番手へ浮上した。その後アービッド・リンドブラッドに抜かれ、最終的に9位で終えた。

フロントの感触は改善、終盤もストレートでは圧力

オコンは序盤にやや苦しんだが、ピットストップ後にフロントの感触が改善し、リスタート後もより前へ進めたと話した。ベアマンは、終盤にハースの2台がミディアムを履く中、周囲にはソフトのライバルが多く、守りは容易ではなかったと述べた。最初のリスタートで順位を失ったことは悔やんだが、チームメイトとともに得点した結果をより重く受け止めた。

オコンは最後まで守ったが、メインストレートで7位を失った。FIA第71号の最終結果では、リンドブラッドは優勝者から31.159秒、オコンは31.189秒遅れで、フィニッシュの差は0.030秒だった。オコンは黄旗の状況で慎重に判断しすぎた可能性を感じていた一方、相手は元々ストレートで非常に速かったとも明言した。

2026年アゼルバイジャンGPの週末、ハースのガレージにいるエステバン・オコン

得点再開後、小松礼雄は実行面の積み重ねを強調

F1公式のレース後の振り返りは、ハースの得点がモナコ以来であると指摘している。チーム代表の小松礼雄は、バクーの結果をピット作業、戦略、タイヤ運用によるものと評価した。マシンの競争力が不足していた間もレースでの実行を改善し続けたため、今回は競争力が戻った時に機会をつかめたという。これはチーム代表によるチームの仕事への評価であり、オコンとベアマンの完走と得点は、今回実際に得た結果だ。

INKA SPORTS 分析:集団の変化が機会を生み、ポイントは最後まで守る必要がある

オコンはピットストップ後も13番手で、最初のリスタート後に8番手、ピアストリの後退後にようやく7番手となった。順位回復の重要な部分が、前方の集団の変化によることを示している。それらの順位を得た後も、ハースはレース後半を走り切り、追撃に対応する必要があった。最後に2台ともトップ10に残ったことで、展開の変化が6点へ変わった。今回の成績は、機会を得た過程と守った過程の両方を示して評価すべきで、すべての順位上昇を純粋な速さによる追い抜きと捉えることはできない。

オコンがフロントの改善を評価しながら、ストレートでリンドブラッドに抜かれたことは矛盾しない。一方は自車のピットストップ前後の感触の比較で、もう一方はライバルとの実際の攻防の比較だ。ベアマンのミディアムでの守りに関する声は、終盤のレース条件を補う。0.030秒という差は7位争いが非常に接近していたことを示すが、タイヤ選択と黄旗での判断がそれぞれどれだけの損失を生んだかは数値化できない。オコン自身も相手の直線速度が上だったと認めており、より積極的に走れば位置を守れたと断定することはできない。

小松が強調した実行面の積み重ねは、マシンと展開が機会を与えた時に、チームが2台を入賞圏内でフィニッシュさせられる点に価値がある。この得点能力が続くかを判断するには、通常のレース展開でもハースがより早くポイント争いに入れるかを見る必要がある。今回、オコンはタイヤ交換後も13番手で、ベアマンも序盤にスタートでの損失を取り戻す必要があった。初のダブル入賞は今回の機会を結果にしたことを示すが、それだけで同じ順位を安定して得られるほどの持続的なレースペースを証明したわけではない。

まとめ

ハースはバクーで無得点の期間を終え、今季初めて2台そろってトップ10に入った。リスタートが順位を上げる機会を与え、改善したドライビングの感触と後半の実行がポイントを守る助けになった。一方、ストレートでの攻防は、さらに前へ進む上での圧力も示した。次の検証点は、前方の事故への依存がより少ないレースで早い段階からポイントを争い、このような2台のレース運用を継続できるかだ。