2026年F1第16戦は「バーレーンGP」の名称を維持しながら、開催地はマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットとなる。日程は10月2日から4日だ。ハースが9月27日に公開した事前レポートによると、当初サクヒールで予定されていたレースが地域紛争で開催できなくなり、その後、1回限りの措置としてセパンへ一時的に移す合意が成立したという。アゼルバイジャンの後、シンガポールの前に行われる。
サーキットと天候:高温と午後の雨がもたらす異なる負担
セパンでF1グランプリが行われるのは2017年以来となる。F1公式の大会資料によると、コース全長は5.543キロ、決勝は56周の予定だ。2本の長いストレートを高速・低速コーナーがつなぐ。ハースは、タイヤに大きなエネルギーがかかるコース特性によって従来からタイヤ消耗が大きく、幅広いコースは並走の余地も生むと指摘している。
ハースの車両エンジニアリング責任者ホーギー・ニッドは、プレビューで高い路面温度と気温を重点に挙げ、特にレース序盤のブレーキ温度管理に注意を促した。また、現地では午後に強い雨がよく降り、その時間帯が予選に近い可能性も指摘した。
バクーの成果とドライバーの経験:セパンへ持ち込めるもの
ハースは直前のバクーで今季初のダブル入賞を果たし、エステバン・オコンが8位、オリバー・ベアマンが9位だった。F1公式のレース後総括は、アルピーヌの2台の接触とノリスのリタイアがハースの順位上昇を助けた一方、その後は両ドライバーがプレッシャーに耐え、サインツとヒュルケンベルグの前を守ってフィニッシュしたと指摘している。
オコンはレース序盤に苦しんだが、ピットストップでフロントの状態を改善した後にペースが上がったと話した。ベアマンは、終盤にハースの2台がミディアムタイヤを履く中、周囲にはソフトタイヤのマシンが多く、位置を守るのは簡単ではなかったと指摘した。チーム代表の小松礼雄は、ピットストップ、戦略、タイヤ運用を継続的に改善してきたことが今回の成果につながったとし、マシンの競争力が戻った時にチームも実行の準備ができていたと説明した。

ベアマンはこれまでセパンでレースをした経験がない。オコンは2016年と2017年のセパンでのF1に出場し、2017年には入賞した。オコンはバクーの得点の流れを維持したいとしつつ、今回は新しい規則のマシンで以前のサーキットに戻ることにも言及した。
中国時間(UTC+8)のスケジュール
セパンと北京はともにUTC+8に属する。以下はすべて中国時間(UTC+8)で表記している。F1公式の詳細スケジュールでは、金曜にプラクティス2回、土曜にFP3と予選、日曜15時に決勝が予定されている。開催直前に変更があった場合は、公式の最新スケジュールを確認する必要がある。
| 日付 | セッション | 中国時間(UTC+8) |
|---|---|---|
| 10月2日(金) | フリー走行1 | 12:30—13:30 |
| 10月2日(金) | フリー走行2 | 16:00—17:00 |
| 10月3日(土) | フリー走行3 | 12:30—13:30 |
| 10月3日(土) | 予選 | 16:00—17:00 |
| 10月4日(日) | 決勝 | 15:00開始 |
INKA SPORTS 分析:バクーでポイントを守ったハース、セパンでまず解くべき課題
バクーの成果には2つの段階があった。前方のリタイアでポイントの機会が生まれ、ハースは調整と守りの走りによってその機会を結果につなげた。オコンによるフロント改善の報告と、ベアマンがミディアムで周囲のソフト勢を抑えた経験は、得点の過程を具体的な作業が支えたことを示している。セパンに引き継げるのは、問題を見つけた後に素早く調整する力だ。まずはプラクティスを通じて、今回のマシンがどのコーナーや温度条件で調整を必要とするかを把握しなければならない。
ニッドが挙げたターン5、6とターン12、13はいずれも高速区間だが、1周には低速コーナーも含まれるため、準備では2本のストレートでの性能だけを見ることはできない。タイヤに大きなエネルギーがかかるコースでの消耗はロングランのペースに関わり、高温下のブレーキはレース序盤から管理する必要がある。前者は速さを持続できるか、後者は正常に減速できるかにそれぞれ影響する。金曜FP2と土曜予選はいずれも中国時間(UTC+8)16時で、午後の天候も近い時間帯に観察すべき条件だ。ドライでのロングランの準備と、突然の降雨への対応を、それぞれプラクティスとレースの計画に落とし込む必要がある。
まとめ
ハースがセパンでも続けたいのは、バクーで示した調整、タイヤ管理、位置を守るための実行力だ。現地の高温、連続する高速コーナー、午後の天候変化は、これらの作業に新たな要求をもたらす。オコンは以前のコースを知り、ベアマンは初参戦となるが、どちらも今回のマシンでのプラクティスの反応を基にリズムを作る必要がある。決勝で再び得点できるかは、そうした準備とレース中に訪れる実際の機会の両方によって決まる。