2026年ミサノ戦でグレシーニのマシンを走らせるアレックス・マルケス(資料写真)

アレックス・マルケスは、オーストリアGPの金曜プラクティスでの転倒をブレーキの異常によるものと説明した。Motorsport.comが9月18日に掲載したインタビューで、グレシーニのマルケスは前輪が接地した際に異変が起きたと述べ、自身にけがはないとした。赤旗の後はスペアマシンでセッションを終え、予選第2セッション(Q2)への直接進出を確保した。

午前は比較テストが中断、午後は赤旗

午前のフリー走行1回目も順調ではなかった。報道によると、マシン左下部の大きなカウルが外れかけ、マルケスはコースを飛び出した。チームはいくつかの変更を試したが、このカウルの問題が主な妨げとなり、予定していた変更前後の連続した比較テストを行えなかったという。

午後の事故は1コーナーを立ち上がった後に起きた。マルケスによると、その走行で最初のフライングラップで、マシンのフロントが一瞬浮いた。本人は、その時ブレーキが少し引きずっており、前輪が再び路面に触れた際に問題が起きたと考えている。これはライダー自身による事故の説明だ。こうした突然のコントロール喪失は予測が難しく、身体の備えが間に合わないとしながらも、自身の状態には問題がないと述べた。

MotoGP公式サイトの9月18日付プラクティスレポートは、前輪が接地した後に煙が出て、その後マシンが不安定になったと記している。赤旗が出た時点の残り時間は11分42秒だった。再開後、マルケスは2台目のマシンでコースに戻り、一時5番手まで上がった後、最終的に8番手で終えた。5番手は再開後の暫定順位であり、進出資格を決めた最終結果は8番手である。

2026年アラゴンGPにグレシーニのレーシングスーツ姿で参加するアレックス・マルケス(資料写真)

8番手でQ2への直接進出を守る

MotoGP公式サイトのフォーマット説明では、金曜のこのプラクティスの上位10人がQ2へ直接進み、残るライダーはQ1で二つの通過枠を争う。マルケスはこの選抜を免れ、Q2で予選上位12人の順位を争う機会を確保した。金曜8番手は決勝8番グリッドを意味しない。スプリントと日曜決勝には土曜の予選結果が共通して適用され、実際のスタート位置にはペナルティーによる降格も影響し得る。

INKA SPORTS 分析:進出を守っても残るセットアップの検証

二つの中断で失ったものは同じではない。午前のカウルの問題は、異なる変更の比較を妨げ、どの設定がより適切かというチームの判断に影響した。午後の転倒は、有効なタイムアタックを行う時間を縮めた。スペアマシンに乗り換えてトップ10に入ったことで、直接進出という目前の課題は解決したが、午前に欠けた一対の比較情報まで自動的に取り戻したわけではない。

変更前後の比較は、できるだけ近い条件で性能の違いを見るために行う。赤旗後に急いで記録した一つの速いラップには、マシンの状態だけでなく、ライダーの走り、タイヤ、路面条件も影響する。したがって、最終8番手をもって特定の変更が有効だったとは判断できない。今後セットアップの進展を評価するには、必要な比較を完了できるか、マルケスがブレーキングと操作についてどう説明するかの方が有用だ。Q2進出だけで、本人が語ったブレーキの異常が解明されたとも言えない。

まとめ

アレックス・マルケスはスペアマシンでQ2進出を守り、事故による予選資格への影響を抑えた。最終8番手は、残された練習機会を生かしたことを示している。ただし、準備全体の進み具合を評価するには、セットアップの比較を補完できるか、ブレーキの異常をどう調べるかを見る必要がある。進出結果は、その二つの情報の代わりにはならない。