2026年10月3日、MotoGP日本GP予選後に並ぶマルク・マルケス、ホルヘ・マルティン、ペドロ・アコスタ

ペドロ・アコスタはドゥカティ加入の目標を、チームの競争力と長期的な成長に置いている。Motorsport.comが10月15日に掲載したインタビューで、KTM幹部の「同じマシンでマルク・マルケスを倒す」という説明に応じた。このチャンピオンとチームメートになる魅力は、結果表の前後関係を見るだけでなく、まず彼から学ぶことにあるという。

KTMの慰留とアコスタの選択

KTMの最高経営責任者ゴットフリート・ノイマイスター(Gottfried Neumeister)は以前、自らアコスタに残留を説得したと述べ、本人はマルク・マルケスと同じマシンで競いたいのだと説明した。その話では、報酬の増額や競争力のあるマシンの提供でも、アコスタの決意は変わらなかった。

インドネシアGPの週末に行われたこのインタビューで、アコスタは自身の説明を示した。KTMが契約延長を提示した時点で退団を決めており、提示額を巡って何度も条件交渉したわけではないという。また2025年にも離脱を望んだが、契約を履行しないと非難されたため、再び同じ状況に陥りたくなかったとも述べた。

アコスタによると、マネジャーのアルベルト・バレラとともに目指したのは、最も競争力のあるチームで、最も競争力のあるマシンに乗ることだった。マルク・マルケスと組む選択では、間近で学べる機会を重視した。チーム内比較で敗れても、そこで得た経験が自身のキャリアに長く役立つ可能性があると考えている。

2026年9月20日、MotoGPオーストリアGP後にレッドブルKTMファクトリーのメンバーと喜ぶペドロ・アコスタ

2027年からの2年契約は確定済み

ドゥカティは6月24日の発表で、アコスタが2027、2028年にファクトリーチームへ加入し、マルク・マルケスと組むと確認済みだ。発表は若手の成長と車両開発を協力の方向として挙げ、チームも時間を与え、さらなる成熟を支えると述べた。今回のインタビューが補うのは、その選択に対するアコスタ自身の説明である。

INKA SPORTS 分析:報酬増でも選択が変わらなかった理由

KTM幹部とアコスタの双方が、マルク・マルケスと組むことを移籍の重要な魅力として挙げるが、理由は違う。前者は同じマシンでの勝負、後者は学習と長期的な価値を強調する。得られるものがチームメートを倒せるかだけで決まるなら、比較に負ければ目標は失敗となる。しかしアコスタは、負けても得るものがある可能性を明言した。本人の選択の論理で報酬や短期的な勝敗がすべてを決めず、どのチームで誰と働くかも重要だった理由が分かる。

まとめ

アコスタはマルク・マルケスとの直接対決を避けているわけではなく、コンビの価値をより長い期間で見ている。競争力のある環境で結果を狙い、王者と働く中で経験も積みたい考えだ。これは本人による移籍動機の説明である。2年契約は確定しているが、実際の協力は2027シーズンから始まる。