元ハース代表のギュンター・シュタイナーは、4度の世界王者マックス・フェルスタッペンが2026年シーズンをグランプリ未勝利で終える可能性があると予想した。Motorsport.comによると、スペインGP後の「The Red Flags Podcast」で示した見解で、メルセデスとマクラーレンが強すぎる一方、レッドブルのマシンの競争力がフェルスタッペンを制約していると考えている。これは解説者による残りシーズンの予想であり、チームが結果を発表したものではない。
2位は3回、まだ優勝には届かず
9月13日のスペインGP終了時点で、フェルスタッペンは145ポイントのランキング6位に位置し、首位のキミ・アントネッリとは147ポイント差だった。オーストリア、ハンガリー、スペインで2位となり、カナダ、ベルギー、イタリアでも表彰台に立ち、トップ3は計6回に達している。シュタイナーは、フェルスタッペンが個人の走りで表彰台を狙える力を認める一方、それが現時点のマシンの限界に近いと見ている。議論の焦点は、表彰台から勝利までどれほどの距離が残っているかにある。
直近のマドリードでのレースは、結果と速さの違いを示した。F1公式のレースレポートによると、フェルスタッペンはバーチャル・セーフティカー中にピットインし、タイムロスを抑えた。それまで首位だったノリスは同じタイミングを使えず、さらにタイヤ交換に約7秒を要し、ピットアウト後は5番手に後退した。ノリスはその後追い上げたが、抜きにくいコースでフェルスタッペンを抜き返すことはできず、フェルスタッペンが最終的に2位を得た。
F1公式がまとめたレース後のコメントで、フェルスタッペンは先頭を争う速さがなかったと認め、アントネッリとノリスの方がレースを通して速かったと述べた。コースの中央にマシンを置くことが、ポジションを守る助けになったと考えている。Sky Sportsへの説明を紹介したMotorsport.comによると、エネルギーのデプロイメントやマシン自体にも改善の余地があると話した。これらはドライバーによるその大会のパフォーマンス評価であり、2位という結果だけでレッドブルが安定して優勝を争う速さを備えたと判断することはできない。

チームが捉える進歩と、バクーでの新たな検証
一方、レッドブル代表のローラン・メキースはレース後、進歩を強調した。スペインGPはフェルスタッペンにとって直近7戦で5度目の表彰台であり、チームはマシンとパワーユニットの改善を続け、差を詰めているという。これはシュタイナーの予想とは着眼点が異なる。メキースが最近の傾向を述べているのに対し、シュタイナーは残るシーズンで1勝できるかを判断している。得点を重ねていることは、チームが機会を結果に変えられることを示すが、その進歩が先頭集団の勢力関係を変えるほどなのかは、新たな週末で確かめる必要がある。
次戦アゼルバイジャンGPは9月24日から26日に行われる。F1公式日程では、24日木曜日にフリー走行1回目と2回目、25日金曜日にフリー走行3回目と予選、26日土曜日に決勝が予定されている。レッドブルは木曜日と金曜日の走行で、新たな大会での状態を評価できる。バクーはマドリードとは異なるコースの例となるが、練習走行やレースが始まる前に、コース特性だけからレッドブルの勝機を決めることはできない。
INKA SPORTS 分析:2位は機会を生かした証しでも、速さの上限を示すとは限らない
スペインGPの2位には、有利なピットインのタイミング、トラックポジションの維持、ドライバーの実行力が同時に含まれている。これらをすべて純粋なマシンスピードに置き換えることはできない。フェルスタッペン自身のコメントは、この大会でも差が残っていたという見方を支える一方、メキースが挙げた最近の表彰台の傾向は、競争力が固定されたものではないことを示す。したがってシュタイナーの予想を評価するには、レッドブルがライバルの通常のレースペースに近づけるかと、ある大会で生じた機会を勝利に変えられるかを、引き続き区別する必要がある。片方の条件が改善しても、もう片方が満たされたとは限らない。
まとめ
スペインGP終了時点で、フェルスタッペンは2026年のグランプリでまだ勝っていない。3度の2位と首位から147ポイントの差が、シュタイナーの予想の背景にある。マドリードは、戦略上のタイミングと守りで好成績を得ることと、先頭を走れる速さを持つことが別の問題であることも示した。レッドブルは進歩を続けていると考えており、未勝利という予想が当たるかは残りのレース次第だ。バクーではまず、その改善が新たなコース環境でも結果に表れるかが問われる。
関連データ:フェルスタッペンのキャリア情報 · F1ランキング。キャリア通算データと、本記事の2026年シーズンのポイントは集計範囲が異なる。