2025年のMotoGPレースウイーク中に取材に応じるタイ人ライダー、ソムキアット・チャントラ

ホンダHRCは、2026年MotoGP日本GPでジョアン・ミルに代わってソムキアット・チャントラを起用することを決めた。MotoGP公式が9月23日に発表した。ミルは健康上の問題で日本、インドネシアの2戦を欠場する。現時点でチャントラの出場が確認されているのは、もてぎでの日本GPであり、インドネシアGPの代役はまだ発表されていない。

Moto2での優勝からRC213Vでの得点まで、チャントラともてぎの歩み

チャントラは2023年日本GPでMoto2通算2勝目を挙げた。最高峰クラス昇格後の2025年には、LCRホンダでRC213Vを駆り、もてぎで15位を獲得している。WorldSBK公式の同日の振り返りによると、これはルーキーシーズンに5回あったポイント獲得の一つで、その年の自己最高に次ぐ順位に並ぶ成績だった。

タイ人初のMotoGPライダーであるチャントラは、2026年にホンダHRCのWorldSBKプロジェクトへ移り、引き続きホンダの一員としてレースに参戦している。日本GPの前には、9月25〜27日のWorldSBKクレモナ戦に出場する。今回はホンダのファクトリーチームの代役として、最高峰クラスに戻ることになる。

ミルは療養を継続、医療チームは原因をまだ特定できず

ホンダが9月22日に公表した医療面の対応からは、ミルが2戦続けて欠場する理由が分かる。サンマリノGPをリタイアし、オーストリアGPを欠場した後も、ミルはバルセロナのデクセウス大学病院で検査を受け続けている。MotoGPのメディカルディレクター、アンヘル・チャルテ(Angel Charte)医師によると、症状は数カ月間続き、最近さらに悪化したものの、原因はまだ特定されていない。医療チームは今後15日間の厳格な休養とリハビリ治療を勧めており、このため日本とインドネシアの2戦には出場しない。

健康上の問題で日本GPとインドネシアGPを欠場するホンダのジョアン・ミル

INKA SPORTS分析:日本GPでの復帰とインドネシアGPの起用を分けて考える理由

インドネシアGPの起用には、具体的な日程の重複という問題もある。MotoGP公式カレンダーでは日本GPが10月2〜4日、インドネシアGP決勝が10月11日。一方、WorldSBK公式カレンダーではエストリル戦が10月9〜11日に設定されている。つまり、日本GPとチャントラのクレモナ参戦は別々の週末だが、その次のMotoGPインドネシアGPは、彼のWorldSBK参戦日程と同じ週末に重なる。

今回の一時復帰を考えるうえでは、2023年のMoto2での優勝だけでなく、昨年RC213Vで、もてぎのMotoGPレースを走り切った経験がより参考になる。日本GPでは、最高峰クラスに戻ったチャントラがその経験をどう生かすかを確認できる。その後のインドネシアGPに誰を起用するかについては、WorldSBKエストリル戦との日程重複に向き合う必要がある。もてぎでの競技面の適応と次戦の人員配置は、今回の体制でそれぞれ解決すべき二つの課題だ。

まとめ

ホンダはホームレースとなる日本GPでのミルの代役を確保し、チャントラは走り慣れたもてぎでMotoGPに復帰する。今後の注目点は、彼の復帰戦での走りと、チームがインドネシアGPの起用をどう決めるかの二つだ。ミルは引き続き医療チームの観察下にあり、15日間の休養勧告は復帰日を確定するものではない。