ホルヘ・マルティンは9月20日のMotoGPオーストリアGP決勝で2位に入り、その後、当時は腕の手術を直ちには受けないと表明した。Motorsport.comが掲載したレース後のインタビューによると、ミサノで不調を感じた後、オーストリアでは身体の状態が改善したため、まずは現在の方針を続けたいと考えている。
マルティンは、ミサノではより緊張していた可能性があり、確かに何らかの状態がパフォーマンスを制限していたが、オーストリアでは金曜日から非常に良い感触だったと述べた。その理由として、自分のライディングが良くなったか、受けている治療が効果を発揮しているか、という2つの可能性を挙げた。これは変化に対する本人の説明であり、改善の原因をどちらか一方に特定したものではない。
その時点の判断が最終決定ではなかった理由
マルティンは、身体的な負担の大きい2戦から回復するためにまず休養を取り、その後の海外ラウンドに臨むと述べた。直ちに手術を受けずに済むのは良い知らせだとし、手術にはリスクもあると指摘した。ただし、今後も手術に適した時期と自分にとって最善の選択を判断していくと説明している。当面の見送りは、手術を将来にわたって選択肢から外したという意味ではない。
オーストリアGPの結果は、その時点の判断の競技面での背景となる。アプリリアの公式レースレポートでは、マルティンは決勝2位で、レース後に306ポイントで選手権首位に立った。ドゥカティの公式記録でマルク・マルケスは294ポイントとなっており、両者の差は12ポイントだった。マルティンはインタビューで、その時点の身体の状態でも最高のパフォーマンスを目指し、タイトルを争えると信じていると述べた。これは本人の自信を示す発言だ。

10月4日の日本GPで得られたその後の結果
その後の10月4日の日本GPで、マルティンは再び決勝2位となり、マルク・マルケスが優勝した。MotoGPの公式レースレポートによると、日本GP前に12ポイントあった両者の差は、終了後に2ポイントへ縮まった。タイトル争いはさらに接近し、オーストリアGP後の12ポイントというリードは、もはや同じ余裕を与えるものではなくなった。
INKA SPORTS 分析:表彰台の結果が示すことと示さないこと
オーストリアGPでの身体の状態についての自己評価とレース結果から導ける結論には限りがある。マルティンはその時点で改善を感じ、2位で完走できたため、手術を直ちには受けないと決めた。しかし、それだけではどの治療が効果を生んだかも、問題が完全に解消したかも証明されない。本人も改善の原因として複数の可能性を残し、将来の手術も選択肢としていることから、見送りは明確にその段階での判断だったと分かる。
日本GPで再び2位となったことは、当時展望していた海外ラウンドで得られた実際の結果だが、順位だけで身体の状態や治療方法を確認することはできない。一方、リードが12ポイントから2ポイントに縮小したのは、タイトルを争う2人の獲得ポイントの変化を示すもので、腕の状態の良し悪しを直接判断する材料にはならない。競技でのパフォーマンス、本人の身体感覚、個人の医療上の方針は、それぞれに対応する根拠で捉える必要がある。
まとめ
マルティンがオーストリアGP後に手術を見送ったのは、その時点で身体の状態が改善し、競争力を発揮できたためであり、恒久的な回復を宣言したわけではない。10月4日の日本GPの2位はその後のレース結果を示す一方、ポイントリードは2に縮まった。当時の身体についての説明と、その後のタイトル争いの変化にはそれぞれ別の根拠があり、一方から他方を直接推し量ることはできない。