セルジオ・ペレスは9月26日のアゼルバイジャンGPを14位で終え、キャデラックは2026年シーズン初ポイントに届かなかった。9月28日公開のF1公式インタビューで、ペレスはバクーを自身のドライビングが最も良かった週末の1つに挙げ、特に決勝での走りが優れていたと評価した。
スタートと結果:20番グリッドから発進、10位とはフィニッシュで8.984秒差
ペレスは2021年と2023年にバクーで優勝しており、今回もプラクティスで手応えをつかんでいた。予選20位から走行妨害で3グリッド降格の処分を受けたが、最終的には20番グリッドからスタートした。F1によれば、アストンマーティンの2台がエンジン交換によるさらに大きな降格処分を受け、この付近のグリッド順が変わったためだ。決勝では51周を走り切り、優勝者から41.400秒遅れの14位に入り、キャデラック加入後の自己最高順位に並んだ。
出走22台のうち15台が51周の全距離を走り切り、ペレスはその中で14番目だった。最後の入賞枠を得たのは10位のカルロス・サインツで、優勝者との差は32.416秒。フィニッシュ時のペレスとの差は8.984秒だった。
第1スティントでの追走とストレートの制約
ペレスは最初のピットストップまでのスティントを通して、オーバーテイクモードを使いながらウイリアムズとアウディについていけたと話した。一方、レースでの制約については、依然としてストレート速度の不足を強調し、マシンの空気抵抗が大きすぎると指摘した。F1による2026年のオーバーテイクモードの説明では、検知地点で前のマシンから1秒以内にいるドライバーは、次の周回で追加の電気エネルギーを使用・回生でき、ライバルに接近する助けになるとされている。
予選後の降格処分とシーズン終盤の方針
予選後の走行妨害による処分には、具体的な事情があった。F1が掲載したスチュワードの裁定によると、ペレスは準備周のターン18、19、20でマシンを左右に振ってタイヤを温めていた。ピアストリの接近をすでに2度知らされていたにもかかわらず、周囲のマシンに配慮した走行の要件を満たすようにその周回を組み立てていなかった。そのためピアストリはアクセルを戻した。スチュワードは危険な行為ではないと判断したが、不必要な走行妨害に当たるとして3グリッド降格を科した。

バクー終了時点で、F1参戦初年度のキャデラックは依然として無得点で、ボッタスが中国GPで記録した13位がチーム最高成績となっている。残りのシーズンについて、ペレスは大規模なアップグレードはもう投入されないと見ている。サーキットでの運用を改善し、現行マシンから週末を通じてより多くの性能を引き出すことで、2027年に備えたい考えだ。
INKA SPORTS 分析:良い走りだったと評価しながら、なおポイントを争えない理由
追走を助ける機能を生かしても、ストレートの弱点は残る
オーバーテイクモードは後続車がストレートでより高い速度を保つ助けになるが、それを得るにはまず前のマシンに近い位置で走るという条件を満たす必要がある。ペレスが評価したのは、第1スティント全体でこの機会を生かし、中団のライバルに接近し続けた走りだ。一方、空気抵抗への不満は、マシン自体のストレートでの制約を指している。追加の電気エネルギーによる助力があっても、マシンの空気抵抗は同時に存在する。そのため、ドライバーが今ある条件を十分に生かしたことと、マシンがなおポイントを争いにくいことは矛盾しない。
降格処分でグリッドは変わらなくても、準備周には具体的な問題があった
ペレスが後方からスタートすることになった主な理由は、予選20位という結果だった。他のドライバーの処分も反映された結果、スタート位置は20番手のままとなった。この降格処分によってさらにグリッドを失うことはなかったが、準備周の妨害は別の問題を浮き彫りにした。タイヤを温める動きと後方から来る速いマシンへの譲り方がかみ合っておらず、接近の通知もすでに2回出ていた。改善すべき点は、通知を受けた後のライン選択とタイヤを温めるタイミングであり、既存の通知を速やかに進路を譲る動作につなげることだ。
まとめ
バクーで前向きだったのは、ペレスが第1スティントで中団に接近する機会を生かしたことだ。最終的な14位、10位から8.984秒差という結果は、ポイント争いまでなお距離があることも示している。大規模なアップグレードを期待していないシーズン終盤に、現在のサーキットのチームが直接改善できるのは準備周での進路の譲り方だ。一方、ストレート速度の不足は、このマシンが中団のライバルと争う上で引き続き制約となっている。この週末の前進はドライビングの面にあり、初ポイントに必要なマシンの競争力がそれに伴って得られたわけではない。