2026年アゼルバイジャンGPでのフェルナンド・アロンソとランス・ストロール

アストンマーティンは2026年F1第15戦アゼルバイジャンGPで、2台にシーズンの使用枠を超えるパワーユニット部品を投入した。FIAが9月24日に出した処分文書第20号、第21号は、フェルナンド・アロンソに合計25グリッド、ランス・ストロールに合計20グリッド降格を科すと確認した。両者は9月25日の予選に引き続き出場する必要があるが、この2件の決定により、9月26日の決勝ではグリッド後方に並ぶ対象となった。

処分の積み上げ:3項目で25グリッド、4項目で20グリッド

アロンソの14号車は今季5基目の内燃機関、5基目のターボチャージャー、9組目のパワーユニット補助部品を使用し、それぞれ10、10、5グリッド、合計25グリッドの降格となった。ストロールの18号車は6基目のターボ、7基目のエネルギーストア、6基目のコントロールエレクトロニクス、8組目の補助部品を投入し、各5グリッドで合計20グリッド。7項目の部品と処分の対応は下表のとおりだ。

2人には同じ使用枠超過の規則が適用される。ある部品種で初めて許容数を超えると10グリッド、その後同じ種の部品で再度超過すると5グリッド降格となり、同じ大会での異なる部品の処分は合算される。そのため交換する部品の種類が多くても、必ず処分が重くなるわけではない。それぞれの部品をそれ以前に何個使っていたかが重要だ。FIAの2つの文書は、アロンソの「10+10+5」とストロールの「5グリッドが4項目」をそれぞれ示している。

バクーを選んだ理由:チームの見通しと練習中の確認

アストンマーティンのチーフ・トラックサイド・オフィサー、マイク・クラックは、木曜のプラクティス後のチーム公式インタビューで、バクーでは自分たちの競争力が不利になると予想し、パワーユニットパートナーのホンダと相談した上で、今回が新部品を投入する比較的適した時期と判断したと説明した。ストロールも現状の速さ不足を認め、レースで機会をつかみたいとした。これらは交換の時期と競争状況についてのチームの判断だ。

2026年アゼルバイジャンGPのプラクティスで18号車のアストンマーティンAMR26を駆るランス・ストロール

木曜の2回のプラクティスで、アロンソは19位、22位、ストロールはともに21位だった。アロンソはFP2途中、オイル漏れの疑いをチームが調べるため走行時間を失った。クラックは夜通し確認し、金曜の最終プラクティス前に対処することを目指すと話した。一方、処分文書は対象部品がすでにFP1で使われたと記録している。交換の決定が先で、FP2のオイル漏れの疑いは後であり、後者を今回のすべての交換の直接原因にはできない。

FIA文書第20号、第21号に記載されたパワーユニット部品

ドライバー/車番 部品 今季の使用順 当該項目の降格
アロンソ/14 内燃機関(ICE) 5基目 10グリッド
アロンソ/14 ターボチャージャー(TC) 5基目 10グリッド
アロンソ/14 パワーユニット補助部品(PU-ANC) 9組目 5グリッド
ストロール/18 ターボチャージャー(TC) 6基目 5グリッド
ストロール/18 エネルギーストア(ES) 7基目 5グリッド
ストロール/18 コントロールエレクトロニクス(PU-CE) 6基目 5グリッド
ストロール/18 パワーユニット補助部品(PU-ANC) 8組目 5グリッド

INKA SPORTS 分析:降格数の合計と最終グリッドは別のもの

25グリッドは20グリッドより5つ多いが、最終的に2台が5つ離れたグリッドに並ぶという意味ではない。両者とも15グリッドを超えているため、適用されるのは他の分類されたドライバーの後ろに並ぶ規則であり、予選順位へ処分数を単純に足す方法ではない。FIAの決定もグリッド割り当てを予選での分類と結び付けており、正式な予選結果の確認を待つ。したがって降格処分は予選への出場資格を取り消すものではなく、具体的な最終順位も25と20という数字だけでは推定できない。

今回の選択にはシーズン全体の部品使用も関わる。F1公式の規則説明によると、新たに使った部品は後のレースでも交代で使用できる部品プールに入る。苦戦を予想するサーキットでグリッド上の代償を受け入れることで、今回の競争上の判断と今後の資源管理を合わせて考えられる。ただし処分記録が証明するのは使用枠の超過であり、マシンが性能アップグレードを得たことではない。FP2のオイル漏れの疑いはまだ確認が必要で、新部品が安定して動くかも残りの練習とレースで検証しなければならない。

まとめ

木曜の2つの決定で確定したのは、アロンソ25グリッド、ストロール20グリッドの降格であり、2人は同じ後方グリッドの規則の対象となる。今後はマシンを正常な走行へ戻せるか、2人が予選で分類されるか、FIAが最終的にグリッドをどう割り当てるかを別々に確認する必要がある。予選はバクー現地時間9月25日16時、中国時間(UTC+8)20時に始まる予定で、具体的な決勝のスタート順は正式なグリッド表に従う。