2026年F1第15戦アゼルバイジャンGPのフリー走行3回目が9月25日にバクーで行われた。レッドブルのマックス・フェルスタッペンが1分43秒922で首位となり、メルセデスのジョージ・ラッセルが0.099秒差の2位、フェラーリのルイス・ハミルトンが0.111秒差の3位に入った。このセッションの最速3ラップの差はわずか0.111秒で、3チームがそれぞれトップ3を占めた。
フェルスタッペンが最後の数分で首位を更新
ラッセルは前日のFP1、FP2でともに最速だったが、FP3ではフェルスタッペンが最後の数分で首位を奪った。メルセデスの2人は序盤にミディアムを履き、残り約15分でソフトに替えた。ラッセルは1分44秒177、続いて1分44秒021を記録したが、その後は改善できなかった。フェルスタッペンが1分43秒922で上回り、ラッセルによる3回のプラクティス首位独占を阻んだ。
キミ・アントネッリがフェルスタッペンから0.351秒差の4位、シャルル・ルクレールが0.622秒差の5位となった。トップ5はレッドブル、メルセデス、フェラーリで構成され、メルセデスとフェラーリがそれぞれ2台ずつ入った。アントネッリは21周、ルクレールは22周を走り、フェルスタッペンとラッセルは各21周、ハミルトンは18周だった。
ピエール・ガスリーは0.715秒差で6位となり、トップ3のチーム以外では最上位だった。マクラーレンのオスカー・ピアストリとランド・ノリスは7位と8位で、差は0.824秒と0.977秒。アイザック・ハジャーが9位、フランコ・コラピントが10位となった。

ストロールがウォールに接触、走行は9周のみ
11位から15位は順にカルロス・サインツ、オリバー・ベアマン、ガブリエル・ボルトレト、エステバン・オコン、ニコ・ヒュルケンベルグだった。ランス・ストロールはターン1で内側のウォールに接触してホイールを損傷し、早めに走行を終えた。最終的な走行は9周、順位は22位で、周回数は上位勢より明らかに少なかった。全22人の結果は以下のとおり。
| 順位 | ドライバー | チーム | 差 | 周回数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 1:43.922 | 21 |
| 2 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | +0.099 | 21 |
| 3 | ルイス・ハミルトン | フェラーリ | +0.111 | 18 |
| 4 | キミ・アントネッリ | メルセデス | +0.351 | 21 |
| 5 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | +0.622 | 22 |
| 6 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ | +0.715 | 20 |
| 7 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン | +0.824 | 20 |
| 8 | ランド・ノリス | マクラーレン | +0.977 | 20 |
| 9 | アイザック・ハジャー | レッドブル | +1.254 | 22 |
| 10 | フランコ・コラピント | アルピーヌ | +1.670 | 20 |
| 11 | カルロス・サインツ | ウイリアムズ | +1.683 | 24 |
| 12 | オリバー・ベアマン | ハース | +1.770 | 25 |
| 13 | ガブリエル・ボルトレト | アウディ | +1.932 | 18 |
| 14 | エステバン・オコン | ハース | +1.996 | 21 |
| 15 | ニコ・ヒュルケンベルグ | アウディ | +2.076 | 18 |
| 16 | セルジオ・ペレス | キャデラック | +2.082 | 19 |
| 17 | アレクサンダー・アルボン | ウイリアムズ | +2.154 | 24 |
| 18 | リアム・ローソン | レーシングブルズ | +2.300 | 23 |
| 19 | アービッド・リンドブラッド | レーシングブルズ | +2.349 | 22 |
| 20 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン | +2.590 | 19 |
| 21 | バルテリ・ボッタス | キャデラック | +4.665 | 19 |
| 22 | ランス・ストロール | アストンマーティン | +5.357 | 9 |
INKA SPORTS 分析:首位交代はタイムと走行条件を合わせて見る必要がある
フェルスタッペンはFP2で1分44秒174の3位だったが、FP3のベストは0.252秒速くなった。一方、ラッセルはFP2の1分43秒347からFP3の1分44秒021へ、0.674秒遅くなった。2人の変化の方向は逆で、首位交代を単に全員が路面の改善に伴って速くなったと説明することはできない。これは2つのセッションそれぞれのベストラップの比較であり、変化をマシンのアップグレードや性能低下だけに帰すことはまだできない。
今回には明確な走行上の背景もあった。公式記事によると、強風で土ぼこりや葉がコースへ吹き込んでいた。またメルセデスはミディアム、次にソフトという異なる走行を行った。ベストラップ間の0.099秒、0.111秒は今回のタイムが接近していたことを示すが、各周の条件の差をなくすものではない。同時に、ストロールのウォール接触は練習周回数を直接減らした。バクーではウォールに迫るアタックが、その後の準備時間を確保できるかにも関わる。
まとめ
フェルスタッペンがFP3最速となり、ラッセルとハミルトンが僅差で続いた。タイムの接近とストロールの早い走行終了が、予選前最後の練習の2つの主な流れだった。プラクティスの順位はグリッドを決めない。次の予選は公式スケジュールではバクー現地時間9月25日16時、中国時間(UTC+8)20時に始まる予定だ。